ブルサはトルコの第2の都市。最も大きく人気のある街のひとつで、住み心地が良く愛されているのか、120万人以上がこの街で永住するのだそうだ。
観光客にとっても、見どころが沢山あり、美味しい料理があり、良い買い物ができ、(優しく親切な人との出会いもあり)素晴らしい街。この記事ではそれぞれのスポットの詳細ではなく、街の概要を紹介する。
1番初めは歴史の話。歴史に興味がなく観光スポットが知りたい場合は目次から2番目の項目へ飛んでください。
1.ブルサの歴史
歴史上、ブルサは、4世紀後半に初めて言及されている。
1326年までビザンチン帝国に統治されていたが、その後オスマン帝国に支配された。コンスタンティノープル(現在のイスタンブール)が陥落する100年以上前だ。
歴史的に重要な出来事の1つが、ギリシャとの戦争。
Greco-Turkish War 1919–22
第一次世界大戦でのオスマン帝国の敗北後、ギリシャ軍は1919年5月からキリスト教徒が脅威にさらされているのではないかと恐れてスミルナ(Smyrna)を占領することを許可された。
ギリシャの占領は当初イギリスによって支持され、1920年の夏にギリシャ人はアナトリア西部の軍事占領を拡大。
同年、セーヴル条約にオスマン帝国が署名し、オスマン帝国は正式に領土をギリシャに割り当てた。これはすぐにトルコの革命家によって無効にされたので、ギリシャ人はトルコにさらに西に移動した。
ギリシャのアレキサンダー王は、猿の咬傷による敗血症にかかった後、1920年10月25日に亡くなり、その結果、新しいギリシャの王、コンスタンティヌスの下で軍事的階層が大きく変わった。 1921年1月9日のイノヌの最初の戦いで、トルコ人は最初の成功を達成し、この時点からギリシャ人に対する勢いが変わり始めました。ギリシャに対するヨーロッパの支持が減少する一方で、トルコ人は優位を獲得した。
※スミルナ=現在のイズミール
1920年、ブルサはギリシャ軍に敗北したけど、2年でトルコに返還された。
2.ブルサの観光
ブルサは歴史的な街でありながら(あるいはそのために)見どころいっぱいの観光地でもある。
郊外は自然豊かでスポーツも温泉も楽しめる
ウルダー(Uludag)のスキーリゾートの近くに位置し、非常に多様で貴重な歴史的建造物が特徴。ウルダーでは、絵のように美しい山岳地帯を歩いたり、冬のスポーツを楽しんだり、先住民の豊かな文化や歴史を学ぶことができる。
冬にはスキーファンが多く訪れ、夏には山岳地域が絵のように美しく、ハイキングファンがたくさん訪れる。
あまり知られていないけど、いくつかの素晴らしい温泉もある。
Çekirge地区はとても美しく、その高級感あふれるスパセンターで昔から有名で最近ではウェルネスセンターがある。
一風変わった構造の市街地は一日中楽しめる
ブルサは大きな街だけど、市街地であっても雰囲気は落ち着いていてリラックスできるところが特徴。イスタンブールの旧市街の雰囲気に疲れたらブルサ観光をするとリラックスできそう。
実際イスタンブールから日帰りで行ってみて、存分に楽しめたけど、見どころが多かったので1泊しても良かったかな、というのが感想。
歴史や歴史的な建物、モスク、文化に興味がある人は、かなり駆け足で見ても日帰りだととても見終わらないと思うので一泊をお勧めする。
私たちも時間の都合上、諦めたところがいくつかある。
ブルサで何をする?
一風変わった構造の建物と街は、のんびり歩いて散策するのに最適。
イスケンデルケバブなどの美味しい料理を出すレストラン、川辺にある落ち着いたカフェ、ワークショップ、興味深い手工芸品を購入できるカラフルなギフトショップなどがある。
ブルサで知り合ったTeacher(学校の先生をしていたそうでこう呼んでいる。親切で博識!)のお友達の工房に併設しているお店。店内は無人だったけど、見学させてくれた。美しい工芸品が並ぶ。
イスタンブールのグランバザールなどで買うよりも手ごろな価格で手に入ると思う。
Kultur Markezi
イルガンディ橋の上に工芸品が売られている商店街がある。このような形で橋の上に商店街が建っているのは、この橋とフィレンツェ、ヴェネツィア、ブルガリアにある橋の四箇所だけで世界的に珍しい。
ブルサで何を食べる?
イスケンデルケバブはブルサに行ったら絶対食べて!
美味しい!
お店の公式サイトはこちら
▲ブルサ在住のTeacherいわく、ブルサで一番美味しいケバブ屋さん。可愛らしい色合いのピンクの壁が目印。
ブルサの歴史的建造物
歴史上、ブルサは何度も破壊的な戦争を経てきたが、いくつかの貴重な歴史的建造物を保存できた。
主要な歴史的シンボルの1つが、ウル・カミ(Ulu Cami)。
理由はわからないけどGoogleマップでは「ブルサの金曜モスク」という名前。
グリーンモスク(Yesil cami)は、ブルサで最も人目を引く観光スポット、ランドマークの1つ。
豪華なモスクの建築は、メフメト1世の治世中に行われた。
モスクの正面は美しい白い大理石で覆われている。特に貴重な大理石は、礼拝堂の内部装飾に使用されている。グリーンモスクのデザインは伝統的。
ブルサとその周辺は長年に渡り、考古学者の注意を惹き続けていて、ローマ帝国時代のユニークな古物も発見されている。
どんなタイプの人がブルサを満喫できるか
ここまでで紹介したように、ブルサは多様でさまざまなレクリエーションが出来る街なので、大多数の観光客にフィットすると思う。
ウィンタースポーツや自然観賞、美しい場所での散歩、ショッピング、そして各国料理が食べられる。歴史的建造物や歴史的な古物もある。
ショッピング
イスタンブールやそのほかの街からも買い物するために沢山の人がやってくるそう。同じものでもブルサで買った方が安いからだそうだ。
KOZA HAN
歴史ある建物を利用したKOZA HAN
コザ・ハンはスルタンの命によって建設された隊商宿。ハン=宿泊施設、という意味。今は商店に改修されている。
中庭にはカフェ。かつてはここでキャラバンが休憩していたと想像すると歴史ロマンを感じる。(書いといてなんだけど"歴史ロマン"ってなんだ?)
この建物の2階部分にもお店がたくさんある。
カシミヤのストールを3枚購入した。
薄手で使いやすく、良いものが手頃な価格で買えて良かった!
その他の見どころ
ブルサの考古学博物館(アルケオロジ・ムゼシ)
行きたかったのだけど時間がなくて行けなかった!市街地の少し外れにあるけど比較的行きやすいので興味があればぜひ行ってみてほしい。
小さな村、ジュマルクジュク(Cumalıkızık)
リゾートからそれほど遠くない場所にある小さな村、ジュマルクジュクは古代の集落として知られていて、観光地としても人気。
興味深い古い家がたくさんある。 数世紀前に建てられた歴史的な家が現存しているだけじゃなく、実際にまだ住居して使われている。
ここも私たちは時間都合で断念。ジュマルクジュクも行くプランも考えたが、ブルサ市街から往復2時間程度の移動時間が発生するため、ブルサ市街をじっくりのんびり散策する時間を優先した。
またブルサへ行ったら、次回行ってみたいと思う。
この記事ではブルサで訪れた魅力的な場所の全てを紹介していないので、また別の記事で書いていこうと思う。
観光に役立つシティマップ
ブルサを思い返すために色々なサイトを見ていて、見つけた便利な地図を貼っておくので、興味があれば見てみてください。
(わたしはgoogleマップのマイマップ機能で行きたい場所をプロットして利用したけど、このマップを事前に見つけていればもっと観光しやすかっただろうなと思う)
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