実はトルコはデザート、スイーツでも有名な国。
美味しくて、綺麗で、日本のお菓子も美味しいけど、
日本で食べられるお菓子とは一味も二味も違うので旅行中に是非試してみてほしい。
地理・歴史的な理由からヨーロッパ、アラビア、オスマン帝国、東の遊牧民などの影響を受けて文化が混ざり合い今のトルコを形成している。
これはデザートでも同じことが言える。
旅行で訪れたなら少なくとも1つか、可能ならもっと試せば、
よりトルコを知ることに繋がるかもしれない。
- 1.Kunefe(キュネフェ/クナーファ):とろりチーズとクリスピーなカダイフのハーモニー
- 2.Baklava(バクラワ):病みつきになるしっとり甘ーいパイ
- 3.Firinda Sutlac(フルン・スュトラッチ):家庭的なデザート、ライスプディング
- 4.Helva(ハルヴァ):トルコで愛される人気のスイーツ
- 5.Lokum(ロクム):ターキッシュディライト
- 6.Dondurma(ドンドゥルマ):日本でも知名度が高いトルコアイス
- 7.Lokma(ロクマ):千夜一夜物語にも出てくる伝統的なお菓子
- 8.Kazandibi(カザンディビ):米粉で出来たキャラメルミルクプディング
- 9.tavuk gogsu:驚きの鶏むね肉宮廷デザート
- 10.Asure(アシュレ):ムスリムの期間限定のデザート
- イスタンブールで実際食べて美味しかったスイーツショップ
1.Kunefe(キュネフェ/クナーファ):とろりチーズとクリスピーなカダイフのハーモニー
カダイフ(※)とナッツ、シロップ、ホワイトチーズで出来たスイーツ。
※小麦で出来たパリパリの細い麺状の食材
トッピングにドンドゥルマやカイマックがあると、また最高。
内側には熱々のチーズがたっぷり!
とろーりと伸びるチーズがチーズ好きには堪らない。
上はクリスピーで下はもっちり、病みつきになると太ること間違いなし。
2.Baklava(バクラワ):病みつきになるしっとり甘ーいパイ
パン屋さんでスナックとして売られていたり、レストランでデザートとして提供されるバクラワ。
薄いパイ生地とピスタチオ、甘いシロップが主な材料。
トルコのグルメシティ、Gaziantep(ガズィアンテップ)が美味しいバクラワの元祖と言われている。
Gaziantepまで行かずとも、Gaziantep由来の美味しいバクラワを作っているお店がイスタンブールにも沢山あるので口に合うものを探すのも楽しいかもしれない。
個人的に是非お勧めしたいのは、カイマック(甘くないクリーム)を挟んだバクラワ。
▲甘いバクラワのシロップを濃厚なカイマックが意外にも中和&調和して最高に美味しい
3.Firinda Sutlac(フルン・スュトラッチ):家庭的なデザート、ライスプディング
名前のとおり、お米のプディング。土の器で焼かれているのが特徴的(焼いていないものも中にはある)
他のスイーツと比べてかなり甘さ控えめな優しいスイーツ。
旅行中たくさん食べて、お腹いっぱいの時もサラリと食べやすい。
トルコではスーパーやコーヒーショップ、お菓子屋さんで試せる。
日本のトルコ料理屋でも食べられるお店が結構あるので、旅行中食べられなかったら日本でトライ!
▲左端は焼いていないバージョンのライスプディング
4.Helva(ハルヴァ):トルコで愛される人気のスイーツ
色んなフレーバーがあるけどベースの材料は小麦粉とゴマ。
バターまたはギ―、地域によっては植物油が混ぜられている。
ピスタチオ、アーモンド、松の実、レーズンなどのドライフルーツが入っていることが多いけど必須ではない。
▲ナッツ、ドライフルーツなしバージョン
冠婚葬祭などの行事でも食べられる。
スーパーやKoskaなどのお菓子屋さんで買うのがお勧め。
写真引用元:http://bulayhan.com/helva-corek-otu/
5.Lokum(ロクム):ターキッシュディライト
西洋では”Turkish Delight"(トルコの喜び)として知られているロクム。
甘くてモッチリしていてコーヒーやチャイにピッタリ。
砂糖、デンプンがベースの材料でそこに加えるものによって、
いろんなフレーバー、種類があって食べ比べも楽しい。
ナッツ入り、ナッツ無しなど食感も違って全て食べきることは
旅行中の短い時間ではおそらく不可能。
複数種類入ったセットを買って日本で食べるのも良い。
トルコでは友人の家を訪ねる時の手土産としても人気。
▼手土産のルールなどをチェックするならこちら
▲旅行中、街中でこんな風に積みあがった美しいロクムを見かける機会が多々ある
6.Dondurma(ドンドゥルマ):日本でも知名度が高いトルコアイス
ドンドゥルマはアイスだけじゃなくて氷菓全般をさすけど、伸びるアイスが日本では有名。
トルコのアイスは普通のアイスとは一味違う。材料、作り方が違う。
空気を混ぜてよく練り上げた結果伸びるアイスが出来る。
▲トプカプ宮殿のチケット売り場横のドンドゥルマは期待以上に美味しい
旧オスマン帝国領域のデザートや飲み物で使われるsalep(※サーレップ)が材料。サーレップはラン科の植物の樹液を粉にしたもので冬のトルコでよく見かける乳白色のクリーミーな飲み物にも使われる。
ドンドゥルマが伸びるのも、このサーレップのおかげ。
※サレップは、オルキス・マスクラやオルキス・ミリタリス等のオルキス属の塊茎から作られる粉である。これらの塊茎はグルコマンナンと呼ばれるデンプンに似た多糖を豊富に含み、かつてのオスマン帝国の領域では、飲み物やデザートなどに利用される。(出典:Wikipedia)
7.Lokma(ロクマ):千夜一夜物語にも出てくる伝統的なお菓子
一口サイズの揚げドーナッツだけど、揚げたあとにシロップまたは蜂蜜に浸けるところが普通の揚げドーナツとは違うところ。
オスマン帝国の宮廷で何世紀も作られてきた伝統的なお菓子。
イタリアやアラブ諸国、インド、パキスタンでも類似のお菓子がある。食べ始めると止まらないので注意!
8.Kazandibi(カザンディビ):米粉で出来たキャラメルミルクプディング
こんがりキャラメライズされているオスマン帝国の宮廷デザート!
牛乳、米粉、コーンスターチ、砂糖、バター、シナモン、コショウボク(mastic)が材料。米粉が入っているのでモチモチしていて女性は好きな人が多そう!
トルコの人たちはカフェで好んで食べ、家でも食べる人気のスイーツ。
9.tavuk gogsu:驚きの鶏むね肉宮廷デザート
オスマン帝国時代にスルタンがトプカプ宮殿で食べていた宮廷の味。
意外なのは鶏むね肉で作られていること!
ペースト状になっていて、ミルク、砂糖、シナモンとブレンドされている。
鶏むね肉の食感が新感覚。
10.Asure(アシュレ):ムスリムの期間限定のデザート
Asureは色んなレシピがあるけど伝統的なレシピでは穀物、ドライフルーツ、ナッツ、砂糖などが入っている。
材料は例えば上の写真で見てみると穀物、ザクロ、松の実、くるみ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、ピスタチオ、シナモン、黒っぽいのはドライフルーツだけど何か不明。
伝統的にお肉など動物性の材料含まれないのでビーガンデザートとしても人気。
ノアの箱舟の話に由来するデザート(※)で、年中作られてはいるけど、特にイスラム歴の最初の月の10日に作られる。
栄養豊富なので昔は特に冬に食べられていたみたい。
(アシュラ=アラビア語で10)
※ノアが船に乗っている人たち皆に食べ物を全部引き渡してもらって
一つの料理にした、というもの。
その由来を聞いてこのデザートを見ると、なんとなく趣があって良い。
イスタンブールで実際食べて美味しかったスイーツショップ
このお店のバクラワは必ず試してほしい!
店名:Karakoy Gullouglu
セルフスタイルのお店。
カウンターで欲しいものを伝え、レジに持っていく。
他のお店のバクラワよりも断然美味しかった。
イスタンブール新市街、ガラタ塔やガラタ橋からそれほど離れていないので観光のついでに是非。
安心の老舗デザートショップ
店名:Hafiz Mustafa
▲こちらはタクスィム広場近くの店舗
ほかに何店舗もあるので滞在中に行きやすい。
Kunefeは実は置いていないお店も多いけどHafiz Mustafaに行けば食べられる。
テーブルに座るとメニューを持って来てもらえる。
扱っている品数が豊富で、メニューも写真付きで分かりやすく、
初めてトルコデザートに挑戦するには最適かも。
▲普通のキュネフェとチョコレートキュネフェ(それぞれ15~16TL)
trip advisorでHafiz Mustafaをチェック
美味しい料理、デザートを食べて元気いっぱいの良い旅を!