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【搭乗レビュー】エミレーツ航空の乗り心地、機内食、チェックイン方法

初エミレーツ搭乗レビュー。

往復ともドバイ乗り継ぎでエアバスA380とボーイング777を利用し、往復合計の乗り継ぎ時間は約6.5時間、飛行時間は約33時間。

エミレーツ航空の概要と、 以下6項目についてレビューする。

①シート ②設備 ③機内食 ④客層 ⑤スタッフ ⑥コストパフォーマンス

目次

エミレーツ航空について

Emirates logo.svg

エミレーツ航空(Emirates)はアラブ首長国連邦ドバイに本社を置く中東最大の航空会社。ハブ空港ドバイから78ヶ国140都市以上に直行便を運航。6大陸に就航。

利用者からの評価はおおむね良好で、トリップアドバイザーで"トラベラーズチョイス"を2017~2019年の3回連続で受賞している。

機材は主に3クラスのキャビン構成 (ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラス) で、2クラスの機材 (ビジネスクラスとエコノミークラス) もある。

ファーストクラスの客室には様々な種類の座席があり、スイートやフラットベッド、スリーパーシートなどがある。

A380は2階建てで、1Fがエコノミー、2Fがビジネスやファーストクラス、と分かれている。

また、ファーストクラスやビジネスクラスの搭乗者、スカイワーズ・ゴールド会員のために、33のエミレーツラウンジを運営している。

エミレーツ公式サイトはこちら

ドバイ国際空港には、エミレーツ専用のターミナルがある。

フライト詳細

実際に利用したフライトはこちら。

ドバイ~関空間はA380。ドバイ~チュニスはBoeing777。

往路 2019/12/31

23:30 ・ 関西国際空港(KIX) EK317便
 ↓ 移動時間11時間15分(深夜)

5:45 ・ ドバイ国際空港(DXB)(2020/1/1)

エミレーツ航空・エコノミークラス・Airbus A380

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乗り継ぎの待ち時間:3時間15分・ドバイ(DXB)

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9:00 ・ ドバイ国際空港(DXB)
  移動時間6時間55分

12:55 ・ チュニス・カルタゴ国際空港(TUN)

エミレーツ航空・エコノミークラス・Boeing 777

 

 

復路 2020/1/5

14:55 ・ チュニス・カルタゴ国際空港(TUN) EK747便
 ↓ 移動時間5時間45分

23:40 ・ ドバイ国際空港(DXB)

エミレーツ航空・エコノミークラス・Boeing 777

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乗り継ぎの待ち時間:3時間25分・ドバイ(DXB)

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3:05 ・ ドバイ国際空港(DXB)(2020/1/6) EK748便
  移動時間9時間00分

17:05 ・ 関西国際空港(KIX) EK316便

エミレーツ航空・エコノミークラス・Airbus A380

①シート

★★★★☆ 快適

まず足元が広いのがありがたい。公式サイトによると81cmらしい。

▼A380の足もと。

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シートポケットに冊子が札入っているけど、私物もそれなりに入れられるマチがあって便利。たまに何一つ入らないレベルで冊子ばかり入っている航空機もあるが、あれはいただけない(例えば大韓航空)。

大韓航空の搭乗レビュー 第1弾 第2弾

 

▼A380 機内はシックで高級感漂う雰囲気。

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これまで乗った飛行機の内装の中で最も雰囲気が良い。

雰囲気で言うと、通常の内装が事務室でA380は応接室。

 

▼窓際のシートは壁に密着しておらず、ゆったりとしている。

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窓際で壁にもたれかかりたい人にとってはガッカリかもしれないけど、わたしにとっては快適だった。体格の良い男性は窓際(か通路側)がお勧め。ただ前述のとおり壁に頭をもたせ掛けて眠ることは出来ないから機内用の枕は持参した方が快適かと思う。

 

背もたれの感触などはボーイングとエアバスで大きく変わる点はない。ただ次の項目(設備)の写真をご覧いただけばわかると思うが、ヘッドレストの幅が若干異なる。なんとなくエアバスの方が快適度が高い気がした。

 

ピッチがあるおかげで、後ろの人にあまり気兼ねせずにシートを倒すことができる。

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▲照明は時間帯によって暗くなり、暗い時は星空のような照明に変わる。

枕は関空で買った低反発のもの。3,000円くらい。

最高!というわけでもないけど、4時間くらい一度も起きずに熟睡できたので結構良かったかも。あと簡単に丸まる点がラクで引っ掛けるフックが付いている点が良かった。空気を入れるタイプとは異なり、低反発枕は丸めたところで嵩張るのでスーツケースじゃない時は微妙かな。

▼リュックにぶら下げている状態

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②設備

★★★★★ 満足

コンセント、USBポート、機内エンターテイメント、ディスプレイ操作性、ドリンクホルダー、ヘッドホン、アメニティどれも不満なし。

コンセントはエアバス、ボーイングともに通路側には無いので、使いたい場合は真ん中か窓際を選ぶべし。

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▲ボーイング777もエアバスA380も前面にコンセントあり

 

エアバスA380

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コントローラーにも大きめのディスプレイがある。

前面にはディスプレイ、コントローラー、コンセント、フック、USBポート、ヘッドホン用ジャックがある。

▼通路側の座席にはコンセントなし。

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ボーイング777

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エアバスとほとんど同じだけど、ヘッドホン用ジャックは前面になく、ひじ掛けにある。コントローラーも若干違う。

 

ディスプレイはタッチパネルだけどディスプレイ下にあるコントローラーも使える。このコントローラーでキャビンアテンダントの呼び出し、読書用ライトなどの操作も行う。

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USBポートでスマホなどの充電が可能。エアバス同様、通路側はコンセントなし。

 

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ドリンクホルダー内側にあるリングは前の座席の人がシートを倒している時でもドリンクが斜めにならないような仕組みになっている(ほぼ水平にできる)。

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地味だけど便利。でも一回しっかり水平にならずクルン!とリングが揺れて熱々の紅茶をぶちまけたので安心しきらずよく注意してご利用ください。

 

写真がないけどヘッドホンが結構良かった。安っぽい使い捨てのようなイヤホンではなく、わりとちゃんとしたヘッドホンで快適だった。

些細なことだけど、1つだけ注意するとすれば、パイロットやキャビンアテンダントがマイクでアナウンスするときの音量がヘッドフォンだと、耳がつぶれるほどの大音量なのでアナウンスが頻繁にあるであろう離着陸タイミングではヘッドフォンは使わず待機した方が無難。

映画やアニメは豊富にあり、日本映画や日本語字幕も多少あるので暇つぶしできる。夫がゲームをしていたのをチラ見したが、これは昔から変わらずしょうもなそうなゲームに見えた。あまり面白すぎるゲームだとヒートアップする客もいそうなので、しょうもないゲームがちょうどいいのかもしれない。

 

大阪~ドバイではアメニティが付いている。中東っぽい柄のポーチ。何色かあって、往復2名で最終的に3色(グリーン、オレンジ、ブルー)揃った。ほかの色もあると思う。

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中身は靴下、歯ブラシと歯磨き粉、耳栓、アイマスク。

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中身も色が揃えられていてちょっと可愛い。2枚目の写真まんなかのカラフルなものはシール。「起こさないで」「食事のとき起こして」「免税品販売で声かけて」の3種類のメッセージシールで、自分の背もたれに貼っておくとキャビンアテンダントへのメッセージになる。

1度起こさないで、っていうシールを貼っておいたのに「食事要る?」と起こされた。まぁ、そういうこともあるのでシールにそこまで期待しない方が良いかもしれない。

アメニティのゆるゆるの靴下は快適なので嬉しい。今回使わなかったのでまた今度もっていこう。

③機内食

★★★☆☆ 普通

今回4回機内食が出た。夕食、朝食2回、昼食の4回で大体似通っていて基本的には炭水化物の割合がとても高いように思った。最終的に飽きてしまい、最後の昼食は食べなかった。

味は普通で美味しくもないし不味くもない。普通の機内食、という印象。

デザートが正直要らない。フルーツの方がいいな・・・と思った。

パン1つ、メイン(魚や肉+クスクスや米)、ビスケット、チーズ、サラダ、激甘のデザート(クリームのかたまり)がいつものパターン。

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▲メニューは英語、アラビア語、日本語で記載がある。しっかりしたメニュー表を配ってくれるのは少し嬉しい。

食器が使い捨てのプラスチックではなくステンレスのナイフ、フォークなどがあるのでそれは嬉しいし、時代に合っていると思う。

 

夕食

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1枚目が魚料理(カレイ)で2枚目が肉料理(ハンバーグ)。メイン以外は同じ。左上の小さな器に入っているのは照り焼きチキンサラダとメニューに記載されているが全くサラダ感がない一品。スライスきゅうり3枚と枝豆2粒とサツマイモが2かけ。そして何故か米が。・・・サラダ?

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チキンは全くもって照り焼きではない。蒸し鶏に近い風貌。

パンは安定のオリエンタルベーカリー。チーズを挟んで食べた。美味しい。

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メニュー表に、“当機の食事は全てハラルです”とわざわざ書いてあったけど本当かな、とちょっと疑った。嘘だったらかなりの大事になりそうだし、嘘なわけないか。

デザートはマンゴーチーズケーキという名の激甘クリーム。

 

朝食は写真を撮り忘れた。焼うどんかオムレツが選べて、オムレツを選んだ。これはちょっと口に合わず。

 

ドバイ~チュニジアまでの昼食は魚を選択。デザートはリンゴケーキという名の激甘クリーム。

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キヌアサラダは美味しかった。

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チュニジア~ドバイの夕食。これはメインが何なのかさっぱり思い出せない。サラダは美味しかった気がする。デザートは御馴染みの激甘クリーム。

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ドバイ~大阪の朝食。フルーツ、ヨーグルト、クロワッサン、スクランブルエッグとマッシュルーム、ベイクドビーンズ。フォークの下にある茶色い四角いものは野菜コロッケ。なんと、すごく辛い。さすが中東路線だけある。朝っぱらから辛い。

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最後はドバイ~大阪の朝食。これはわたしは食べなかったけど夫が食べていた。お米にゆかりがかけられているのが日本的。茶色いのはスズキの甘酢あんかけ。

小皿にはそうめん。そしてパンも勿論ついている。炭水化物爆発。

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食べ盛りの男性だと基本の機内食だけでは足りないかもしれないけど、食事の時間以外にお腹が空いた場合はインスタントカップ麺を希望すれば食べられるので安心。

④客層

★★★★☆ 快適

マナーが悪くて不快に思うようなことも少なく快適だった。リビアのサッカーチーム(ジャージにリビアと書いてあり、サッカーボールのマークがあったから予想しただけ)の若者集団が乗っており、「これはうるさそう・・」と思ったけど、そんなこともなくてシートを倒す前にも声をかけてくれるし行儀良く過ごしてくれて助かった。

手荷物を信じられないほど大量に持ち込んでこちらのスペースまで当然のように身勝手に使う人もおらず、申し訳なさそうに「こんなに使って大丈夫?」と気を遣ってくれるような人が多かった。

 

隣や後ろに座っていた日本人がむしろマナーが良くなくて少し残念だった。(ひじ掛けを独占、大きい声で延々喋り続ける、前の人がシートを倒したことに腹を立てて後ろから背もたれをパンチしている等)

ハブ空港、ドバイ経由だからそれらの人がどこの国の人なのかはわからないけど日本人以外は行儀良かったように思う。

マナーがどうこうということと違うけど中国人や韓国人は全く近くにいなかった。韓国の人は仁川から行ける場所が多いからかも。

⑤スタッフ・サービス

★★★★☆ 快適

キャビンアテンダントの方は人によってはちょっとだけ「ん?」ということもあったけど、皆さん概ね丁寧で親切だった。大阪~ドバイ間は往復とも日本人スタッフが数名いて、特に帰国便はJALとのコードシェア便だったため5名もいた。

わたしがいた座席は日本人スタッフは一度も当たらなかったけど皆良い接客だった。

帰国時寒かったのでブランケットをもう1枚貸してもらえないか聞いたところ、暫く戻って来ず「忘れてるかな?」と思ったくらいだったけど、戻ってきたときには物凄く申し訳なさそうに「かなり探しまわったけど満席でブランケットももう全部使われていて無くなってしまった。本当にごめんなさい」と説明。

キャビンアテンダントの人には申し訳ないけど、ANAやJAL以外の航空会社ではサービスに対して一切の期待をしておらず、お願いしたことも忘れられても当たり前、ガム噛みながら働いてても普通、くらいの感覚なのに、そんな申し訳なさそうにしてくれただけで「いい接客だなー」と思った。演技だとしても、申し訳ないフェイスをするだけ偉いなーと。

上に書いた出来事だけじゃなく、往復33時間過ごしたうえでJAL、ANA、と並んでエミレーツも良いなと感じた。

⑥コストパフォーマンス

★★★★★ 大満足

大阪~チュニジア(ドバイ乗り継ぎ)往復で12万円程度。エアバスA380に乗っている時間の方が長かったせいもあると思うけど、価格に対して満足度はとても高かった。

ボーイングにずっと乗っていたとしたら★は1つ、下手したら2つ減るかも。機材が良い分、機内食への期待値が無意識に上がってしまい、食事の満足度は逆に下がってしまった気がする。

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▲ドバイ→チュニス Boeing777

 

ボーイングもエアバスも機体が多く座席数も多いために搭乗に若干時間がかかるところと、預入荷物が出てくるまでに凄く時間がかかることはデメリットだけど、その割には降りるのはいつもスムーズだったのが不思議。着陸後、あまり待たされることなくサクサク降りられて楽だった。

 

空飛ぶ宮殿、とも言われるエアバスA380は、エコノミーはけっして宮殿とまでは言えないものの、とても快適だったのでまたチャンスがあれば利用したい。

 

▽こちらも参考にどうぞ

www.tabbytravel.com