長時間のフライトを快適に過ごせる服装、NGな服装とは?
人それぞれ好きな服があると思うので、好みは置いておくとして
快適&OKな服装、NGな服装について考えた。
女性版ではあるが、男性も基本的な考え方は同じ。(画像は男性もあります)
中東、ヨーロッパとなると10時間超のフライトがざらにあり、
乗継などを含めると20時間以上の移動となることもある。
移動中に風邪をひいたり体調を崩すことのないように注意したいポイントをまとめた。
- 前提知識:機内の温度・湿度
- NGな服装
- 快適な、選ぶべき服装
- 実際の服装例①9月中旬・出発地、到着地ともに夏
- 実際の服装例②9月中旬 出発地、到着地ともに夏
- 実際の服装例③12月末~1月初め 出発地 冬、到着地極寒の冬
前提知識:機内の温度・湿度
温度について
目安としては夏でも冬でも大体22~26度くらいとのこと(ANA)。
ただし上空へ行くと外気は氷点下、機内は20度以下になることもある。
上空は体感でもやっぱり寒いので長時間のフライトの場合は
夏であっても防寒アイテムは必須。
逆に冬は厚着すぎると汗をかくし、長時間快適に過ごしづらいので
調整できるような重ね着がベスト
冬は脱げさえすれば体温調整できるので機内で失敗することは少ない。
LCCの場合はブランケットがない可能性大なので特に注意が必要。
航空会社のさじ加減で機内温度は決まるが、
過去の数回の経験上、LCCは大抵寒いがジェットスターは特にめちゃくちゃ寒い。
数時間のフライトだからと気を抜いていくと大変つらかった。
湿度について
夏も冬も機内は乾燥している。
肌も髪も水分が奪われ、静電気が発生。
可能であれば、髪はまとめた方がベター。
▲ロングヘアをフィッシュボーンでまとめている状態
ポリエステル、ナイロン素材の服は静電気を帯びやすいので気になる人は繊維にも注目すると良い。
NGな服装
前提として人が不快に思うような恰好は全般NG
(1)部屋着のような服装
(2)ジーパン・デニムパンツ(特にスリムパンツ・スキニーパンツ)
普段ならラクなデニムパンツでも長時間のフライトの場合、
デニムの堅さは膝の後ろを圧迫してくるので快適ではない
(デニム風の柔らかいストレッチパンツは除外)
(3)薄着
前述のとおり上空へ行くと夏でも寒い
(4)ミニスカート
(3)と同じく温度の問題がまず1点。足もとが寒い。そして気を遣う(自分も周囲も)
(5)ハイヒール、タイトなパンプスなど
足がむくんで入らない、ということもありうるので避けた方が良い
万が一に備えてフラットシューズを別途もっておくなど対策するのであれば可
マキシワンピ、ロングスカートはどうなの?
あまりお勧めはしない。
防寒面ともう一つ理由がある。
保安検査場で何か隠していないかパットダウン(体を触ってチェック)される確率が上がるから。
何も隠していないのに無駄に触られ、時間がかかるので避けた方が得策。
快適な、選ぶべき服装
[1]長袖プルオーバーまたはカーディガン
[2]丈が長くてルーズなトップス、Tシャツ
[3]ルーズなパンツ
[4]スカーフやストール
[5]スニーカーまたは快適な靴
[6]伸縮性のある靴下
[1]長袖プルオーバーまたはカーディガン
重ね着できることが重要。丈が長めなことも大切。
・体温調整できるように
・麻製は不向き(放熱して涼しくなる)
[2]丈が長くてルーズなトップス、Tシャツ
・伸縮性のある生地や素材を選び、身体を締め付けないこと
[3]ルーズなパンツ
・やわらかで締め付けないこと
[4]スカーフやストール
・首元、肩、腰、冷える部分に使える
[5]スニーカーまたは快適な靴
▼少し余裕あるサイズ感で(長時間フライトでは驚くほどむくむ場合あり)
▼バタフライツイストの折りたためるバレエシューズ
[6]靴下
・足元から冷えることが多い
・足首が冷えると非常につらい
▲これとは違うと思うのだけど、参考に。
以前にデルタ航空のアメニティで貰ったフライトソックスが最高の履き心地だった。
どこにも何の締め付けもなく、でもずり落ちない、肌触りも良く、足の裏もサラサラ。
より良いであろうこと
旅行先や年齢にもよるけどジャケットできちんとした感じを出しておくと、
色々な場面で扱いが変わってくると思う。
可能ならチェックインや入出国審査など人と接するときは
ジャケットを羽織っておくと良いだろうと思う。
実践はしていないけど、第三者的な目線で。
ジャケットの人を見ると「きちんとした人なのだろう、または、きちんと見られたいという意識を持っている人なのだろう」と思う。
隣に座るなら、スーツの人である必要は皆無だけど、
極端に比較すれば、ヨレヨレのタンクトップと短パン、ビーチサンダルの人より
Tシャツ、綿パン、スニーカー、ジャケットの人が安心感があって良い。
▲しわにならないカジュアルなニットジャケット
実際の服装例①9月中旬・出発地、到着地ともに夏
・出発地の気温、到着地の気温ともに25度~30度。
・外に出る時はパーカーは脱いでリュックに入れる
▼【1】〜【7】は実際身につけていたもの
【1】インナー:ブラトップ(ユニクロ)
ユニクロ|ブラトップ商品一覧|WOMEN(レディース)|公式オンラインストア(通販サイト)
【2】トップス1:ビッグシルエットの半そでTシャツ
お尻が隠れるぐらいの丈だとお腹や腰が冷えないし、ボトムスのピチピチ具合が隠せるから。
【3】トップス2:裏起毛なしのパーカー(アディダス)
行き先が冬の気温の場所なら裏起毛のパーカーで良いけど、
この時は行先が夏(18~33度ぐらい)だったので起毛なしのタイプにした。
ホテルで寒い時や、急激に気温が下がった日にも着れて便利だった。
フードがあると寒い時に頭から被れる。
首元が冷えにくかったり、枕代わりにできたり何かと便利。
▲丈がもっと長い方がいいかも。
(でもこの派手さは見つけてもらいやすい点では◎ 個人的には可愛いと思う)
▲丈の長めのが見つからないときやビッグシルエットが欲しい場合はメンズを買うこともある
【4】ボトムス:ロングタイツ(アディダス オリジナルス)
化繊ではなくコットンの生地のタイツがお勧め。伸縮性、保温性、吸湿性◎
ぴちぴちの見た目だけど実際は締め付けもなくラクチン。

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【5】靴下&スニーカー
締め付けのない靴下
足がむくむとゴムが締め付けられてミミズ腫れになることがある。必ず締め付けがないものにする。
足首が出ない方がベター。
スニーカー(リーボック)
インスタポンプフューリー
真ん中のスイッチみたいなのを押すと空気が入ってフィット感を調整可能
【6】リュック(ミレー)
KULA20
ミラーレス一眼&広角レンズ、ストール、kindle、モバイルバッテリー、
その他【7】のポーチにパスポートや外貨を入れて空港以外ではリュックへイン。
多少の雨なら濡れないし、軽くて丈夫でポケットも多く、
レインカバーも付いてる便利なリュック。
このリュックの便利さは別の記事で紹介 (予定)
【7】トラベルオーガナイザー(ミレスト)
軽くて撥水加工、ポケットが多くて便利!財布いらず。
空港ではパスポートなど出し入れのタイミングが多いので、
これに全て入れておくといちいちリュックをゴソゴソしなくてよいのでラク。
▼わたしがトラベルオーガナイザーに入れるもの10点
スマホ、搭乗券、パスポート、空港のポイントカード、現金(円と外貨)、小袋(※)、
ラウンジカード(プライオリティパス)、ボールペン、kindle、クレジットカード
※完全に余談だけど、小袋というのは下のようなもの(チャック付ポリ袋)。
小銭やレシートなど仕分けるのに便利なので旅行中は常に持ち歩いている。

ジャパックス チャック付き ポリ袋 透明 横5×縦7cm 厚み0.040mm 書き込めるタイプ 保管・整理に最適 WGA-4 300枚入
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実際の服装例②9月中旬 出発地、到着地ともに夏
ヨガパンツ的なトレーニングウェア、タイツに抵抗がある場合は、
ロングスカートやワイドパンツ、ガウチョもラクでいい。
以下はワイドパンツのとき
ワイドパンツ+Tシャツ+スニーカー
▼ベイカーパンツ
▼ストールは常に持ち歩いている
薄手で大判なのが使いやすく持ち運びもラク
・観光中は日よけ(首まわり)に使えるし、モスクに入る時は頭に巻ける
▲カッパドキアのギョレメ野外博物館 日差しがきついので首元の日焼け予防に
▲モスクに入る時は髪の毛を覆うために
この時は羽織りもので少し失敗。
機内の羽織りとして持っていたのはNORTH FACEのゴアテックス
機内で肌寒い時に羽織っても暖かくはない。少しマシなだけ。
※風除け&雨具として優れているので肌寒い雨の日には最高。
風が強い寒い日の屋外で。中にTシャツとパーカーを着てその上から。
▼クライムベリーライトジャケット 女性用、男性用あり

THE NORTH FACE(ノースフェイス) クライムベリーライトジャケット男性用 NP11917 ブラック M
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実際の服装例③12月末~1月初め 出発地 冬、到着地極寒の冬
NGな服装さえ避けることを前提とするならば
冬は重ね着で脱げる服さえ着ていれば機内で汗だく、とか
寒くてツライ、という事態になりにくいので深く考えなくても大丈夫。
(機内は乾燥するので素材によっては静電気が発生しやすい。
気になる人は素材、繊維にご注意を)
例:イスタンブール空港
▲ダウン率が高い 機内では脱ぐ
ザグレブ空港
▲同じくダウン率が高い。スカートの人は凄く珍しいと思う。
ダウン、ジーパン、アウトドアブランドのハイカットブーツ、
ムートンブーツの人が多かった印象。
どのくらいの距離を移動してきた人たちか不明だけど恐らく私たちほどの距離ではないはず。
短いフライトならデニムでも大丈夫。
▲後ろ姿の女性(髪をおろしている人)の服装は長距離フライトでも快適そうな例
▲ドブロブニク in クロアチア の空港 可能な限りの厚着。
ダウンの下はニット+ネルシャツ+インナーシャツ
▲ザグレブ空港 in クロアチア
とにかく寒いので誰しも機内にアウターを持込み降りる時には着込んでいる
▲ヨーロッパのみなさん
▲スウェットパンツでも、だらしなくない人
快適で良いけどサイズ感などちょっとした違いでだらしなくなるので難しい
*
これまで何度となく飛行機に乗り、長距離フライトも経験してきて
重要なことは主に以下3点であることが、私の中では確定している。
1)着心地が良く過ごしやすいこと
2)清潔感ある見た目
3)体温調整可能なこと
それぞれ好みの恰好や、快適の尺度は違うと思うので
自分なりのアレンジをするのが良いけれど、
経験のあまり多くない方向けに、参考として色々写真を貼ってみました。
皆さんの旅が楽しいものでありますように!良いフライトを!