正月休みのチュニジア旅行。4日目は現地の日帰りツアーを利用して、チュニスからケロアン、スース、エル・ジェムの3都市を巡った。
3都市周遊のルート
ケロアンで3つ目の観光スポット グランドモスクへ
AM7:00 チュニス出発→ 9:00 ケロアン着
①貯水池
↓
②シディ・サハブ霊廟
↓
③グランドモスク(今ココ!)
前回の記事ではチュニジアの首都チュニスの南160kmにあるケロアンへの行き方と見どころ5つのうち2つ(貯水池とシディ・サハブ霊廟)について書いた。
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北アフリカ最古のモスク
ケロアンはマグレブ(北アフリカ)の最も古いアラブ・イスラム教徒の主要な聖地の1つ
そんなケロアンにはアフリカ最古のモスクである、
グランドモスク=Grande Mosquee(Mosquee Sidi Okba)がある。
前回の記事で訪れたシディ・サハブ霊廟から徒歩20分、車で5分の場所。
墓地の隣に高い塀に囲まれたモスクがある。
モスクの北側に大きいミナレットがそびえたつ。
観光客が使える入口はココ!
イスラム教徒以外の人は、rue Oqba ibn Nafaaの正門から入る。
小さいし奥まっているからわかりづらいかも。
開いている時は土産物売りの人がこの扉の前にいるからわかりやすいかな。
ちなみにイスラム教徒は9つの門どれからでもモスクに入ることができる。
内部へGO!
門をくぐって中に入ると、まず広さにびっくり。
入口でローブを借りることも出来る。冬の露出の少ない服装ならそのまま入れるけど、夏だったら借りた方が良さそう。
朝9時過ぎは人がそんなにいない。
中庭の装飾敷石。排水穴?
と思われるが、実はこれは水を濾過(ろか)するための装置。
穴に水が落ちる過程で石や砂利などなどが取り除かれて、3層ほど濾過をくぐって、貯水槽に繋がっている。
中庭の周りには、約400本の古代の柱を含む、美しい馬蹄形のアーチ型の柱廊玄関がある。
ローマ、ビザンチン、ラテンのキリスト教の建物から再利用されていて信仰のシンボルが至る所に見られる。
イスタンブールのアヤソフィアもそうだけど、キリスト教の建物を再利用してモスクにしているっていうところが面白い。建物が歴史を語る!
3階建てのミナレット
中庭の北側に高さ115フィート(約35m)の巨大な3階建てのミナレットがある。
ミナレットの1階部分はラテン語の碑文が付いたスラブ(床板)が使われている。
これは、ローマのスラブの再利用らしい。2つ使われていて1つは逆さま!なぜ!
礼拝堂の内部
イスラム教徒は靴を脱いで、柱廊玄関で沐浴(洗浄の儀式)をしてから礼拝堂に入る。
礼拝堂には1829年に作られた美しい彫刻付きの木製ドアから入る。
高さも厚みもあって立派。
木製のドアって隙間風すごい入ってきそう。開けっ放しだから関係ないか。
上はこんな感じ。
イスラム教徒以外は内部に入れないけど、外から見える範囲は見学(のぞき見)可能。
ホールはシャンデリアで照らされている。
床と柱の基部が絨毯で覆われていて、柔らかな印象。
中央の通路は、モスクの南側にある9世紀のタイル張りのミフラーブ(メッカの方向を示すニッチ)に通じている。
ミフラーブのタイルと近くのミンバル(説教壇)の木材はバグダッドから輸入されたらしい。
また、モスクの中には地元の聖人の墓もあるそうだ。
中庭の謎の物体の正体は…
これはお祈り時間を確かめるための日時計!
この階段の正体は謎。なんなんだろう?知ってる人いたら教えて。
おまけ情報
近くにある絨毯屋の屋上からはモスクが綺麗に見渡せるらしい。
非ムスリムの観光客が使う門のすぐそばにある絨毯屋の屋上テラス。絨毯以外のお土産も売っているので、ついでに寄ってみるのも良いかも。
次はケロアンのメディナを散策!