正月休みのチュニジア旅行記7
シディ・ブ・サイドの主なみどころの1つ『ダール・エル・アンナビ』を見学
到着翌日(1/2)は午前中にバルドー博物館へ行き、午後からシディ・ブ・サイドを散策した。白壁と青の扉&窓枠、真っ青な海と空、花や木々の緑と色鮮やかな景色を満喫して、遅めのランチを食べたあと。
*シディ・ブ・サイド散策記事▽
チュニジア旅行記5 | day2‐2 絶景!青と白の街シディ・ブ・サイド観光 - タビィ旅ブログ
*ランチはAu bon vieux temps(オーボンビュータン)▽
チュニジア旅行記6 | day2‐3 シディ・ブ・サイド人気1位の店で昼食! - タビィ旅ブログ
ダール・エル・アンナビの前を通りかかり、予定に組み込んでいなかったので危うく通り過ぎそうになったけど、夫が「ここ行ってみたい」というので寄ってみた。
こじんまりした入口なのでパッと見た感じでは全く面白そうな外観ではない。あと、あまり目立っていなくて見逃がしやすいと思うから行きたい人は気を付けて。
ダール・エル・アンナビ Dar El Annabi概要
所在地:48 Rue Hedi Zarrouk, Carthage, チュニジア
TEL:+216 27 913 088
18世紀~20世紀頃のシディ・ブ・サイドの富裕層の暮らしを見ることが出来る施設。個人の屋敷を再装飾して一般公開している。ガイドブックにも載っている。
感想
・たくさん部屋があって、増改築が繰り返されている感じのまとまりの無さ
・中庭が綺麗
・屋上からの景色が良かった
・階段が結構多くて、ちょっと怖い
・マネキン怖い
・カラフルなタイルが可愛い
あまり期待せずに行くと、面白かった!という感想になると思う。
おしゃべり中のけだるい感じのスタッフさんにチケット代を払って入場。200円くらいだったと思う。
中から受付を撮った写真。外から見るとこじんまり見えたけど意外と広い。
パティオ
小物や置物が全て、イスラム圏っていう感じがして好ましい。
再現シーン
奥へ進んでいくとマネキンで色んなシーンを再現する部屋があった。
▽左はガイドブックによると、女性のゲストをもてなしているシーンだそうだ。楽器が置いてあるのを見て「へー」とか、衣装を見て「ほー」と思った。
△右側は結婚式の控室??婚礼衣装は現代と大きく変わらないけど、向かいに座っている人は伝統衣装を着ているのかな。キラキラ。18~20世紀の暮らしぶりがわかる施設だけど、ヴェールが透け透けなところからして、フランス統治時代だろうか。
▽水たばこを吸う男性二人。ボードゲーム中。
チュニジアでは色んなところでカフェ(日本でイメージするカフェではない。小汚いコーヒーショップ)があって、大抵の場合は客は男性ばかり、しかも中年以上のおじさんばかりがコーヒーを飲みながらガンガン煙草を吸っていた。チュニスやカイルアンに水たばこ屋さんもあった。
お祈りスペースのある離れ
大きなサボテンが異国を感じさせる。日本なら松の木だ。
奥に進むと中庭があって、離れらしき建物が目に入ったので早速入ってみた。お祈りをするスペースもその建物の中にあった。
壁の面ごとに装飾が異なる。タイルが可愛いし、椅子も照明もいい感じ。
階段があったので上る。曲線美。
どう考えても、一段目が狭すぎる。寝ぼけて降りたら大変なことになりそうだ。
階段の上はお祈りスペース。天井がドーム型になっていてガラスの光がとても綺麗。
こんなスペースも。クッションにも壁にもアラビア文字。読めない…。壁のタイルもいい感じ。敷物(キリム?)も可愛い。
本館の建物へ
正面に寛ぎスペースがあって、チケット代に含まれるミントティーがいただけるそうな。私たちはミントティーはパスして、奥の書斎&図書スペースを見学。あとで2階にも上がろう。
こういう歴代の偉い人、みたいな肖像画大好き。みんな立派そうな髭でかっこいいポーズでいかしてる。トルコの歴代スルタン肖像画も好きで、ポスターとかあったら買ってトイレにでも貼りたいぐらい。
2階へ上がる階段の手前にイイ感じの場所があったので撮影タイム。見学者があまりいないから遊べる。
左は私が撮影、右は夫が撮影。私の方が上手と言える。私はめちゃくちゃ高くジャンプしたつもりが2センチぐらいしか飛べていないことが悔やまれる。
2階へ上がる。
階段にもしっかりタイル。
窓のアーチもかわいい。
中庭側にせり出すバルコニー 風通しとか日当たり(日陰)を考えて作られているんだろうな。
二階からメインストリートに目を向ける。
まだまだ街の中を目指してやってくる人たちがいる。シディ・ブ・サイドに泊まっている人や、夕陽を見に来た人だろうか・・と、ちょっとまって、向かいの建物の屋上!(写真右側)カメラでズーム。
ネコパラダイス!少なくとも4匹。まだ実は隠れていそう。可愛いやつら!
うろうろしてると上へ上がる階段発見。屋上へ行ける階段だ。
シディ・ブ・サイドが360度見渡せるパノラマ
屋上へ上がれたので行ってみると爽快!360度見渡せる。
18~20世紀の暮らしがわかる建物と言われようと、海が見えると無条件でカルタゴ、ハンニバル、オスマン帝国に思考が飛んでしまう私は何かにとりつかれている。
屋上へ出ると、増改築されてきたのだろうと思わされるでこぼこ具合。段差が多くて手すりもないところもあるので転倒に気を付けながらウロウロ。
△右側は何かの象形文字のような夫。カメラを向けると当たり前のようにこのようなポーズをよく取る。左右対称で上手で悔しい、とよくわからない嫉妬に似た感情が芽生え、その感情に気づいたときに二重に悔しい思いをする。
期待せず入って、思いのほか楽しめた。館内は通路など広くないので、見学者が多いタイミングだと若干見づらかったりすると思う。ちょうど人が多くなかったので見たい場所を好きなだけじっくり見学できたのも良かった。
駅へ向かう
日が暮れて空気がかなり冷えてきたのでそろそろチュニス市街へ戻ろう、と駅へ向かう。
途中の土産物屋でシディ・ブ・サイドの扉を模したマグネットを購入。オリーブの木を使ってるから頑丈だ!!と売り物を路上におじさんが叩きつけて見せつけてくる。チュニジア人はマグネットの『割れないこと』を叩きつけてアピールするクセがある。愛すべき変なやつら。かなり高めの値段を吹っかけてきたあと、結構値下げしてきて、それでも高いと思ったけど、作りが良かったので購入した。多少ボられた感はあるが満足しているのでOK。この店のおじさんも中国人じゃないことを伝えたら残念そうだった。金持ち中国人じゃなくてごめん、でもそんなあからさまに残念な顔しないで。
左側が高かったマグネット。右は別の店で安かったマグネット。
電車(TGM)に乗るかは決めず丘をくだったが、結局駅前まで行ってホームにけっこう人がいて混雑していそうなこと、警戒心があったこと、ちょうど電車が行ってしまって待ち時間が長くなるかもしれないと思ったことから、タクシーに乗車。
カスバ広場へ行く
ホテルへまっすぐ戻らずにカスバ広場を見に行った。
私の感想は「なにここ」
夫の感想は「区画が整理されて綺麗にしている」
以上。
広場の前には長い銃を持った警官が沢山いた。何も悪いことはしていないけど、私は「なにかの間違いで撃たれたり、撃たれかけても言葉で通じ合えないから、何事か起きたら嫌すぎる!」と密かに恐れ、気持ちサササッと通り過ぎる。
メディナを通り抜けて帰れるはず、と人の流れに身を任せて歩く。
△この建物は『州政府事務所』で、写真右側の木がある方は写真撮影禁止マークがあった。先ほどの長い銃を持った警官の姿を見たばかりなこともあり、夫に「こっち撮ったらあかんで!」と、撮ろうともしていないのに、強めに注意した。夫は何のことかわからなかったことだろう。銃こわい。
夜のメディナは暗い
人もほとんどいないし暗いし怖い。猫がいて癒される。別に危ない目には遭っていないけど、特によく知らない場所は夜うろつくものじゃないな、と改めて思った。
到着二日目の夜ご飯
ホテルへ戻ってきて、外食しようかどうしようか検討した結果、お昼が遅めだったのであまりお腹が空いていなかった&体が冷えてまた出かけるのが嫌だったのでテイクアウトで済ませた。ホテルの部屋にいても身体が温まらない!
めちゃくちゃジャンクフードを夫が買ってきてくれた。
一口食べて驚愕。ハリッサが塗られていて目が飛び出るほど辛い。明日はお尻から火を噴くぜ、と思いつつ、妙にクセになる辛さとラム肉のハーモニーにハマる。ポテトが挟んであるし、これは悪魔の食べ物だ。思い出して、また食べたくなる。
午前と午後で全く違うものが見れて、脳みその整理が追い付かないくらい刺激がたっぷりの大満足な1日だった。
明日は早起きして一番楽しみだったドゥッガ遺跡へ!待っててヌミディア王国!