クロアチアはどんな国?
クロアチアはアドリア海沿岸にある国で、元々は旧ユーゴスラビアに属し、1991年に独立した若い国。
世界遺産は9つあり、そのどれもが長い歴史と苦難の道を想像させる。
クロアチアの9つの世界遺産
1.ドゥブロヴニク旧市街
2.プリトヴィツェ国立湖畔公園
3.スプリトの歴史的建造物群(ディオクレティアヌス宮殿など)
4.ポレッチ歴史地区のエウフラシウス聖堂の司教建造物群
5.古都 トロギル
6.シベニクの聖ヤコブ大聖堂
7.スタリー・グラード平原
8.中世墓地ステチュツィの残る墓所群
9.15世紀から17世紀のヴェネツィア共和国防衛施設群
実際に巡ったルート
2017年にクロアチアを訪れた際は、1〜3のドゥブロヴニク、プリトヴィツェ、スプリット(スプリト)を見ることが出来た。
この三箇所以外に首都ザグレブに3日間、スロベニアに1日行った。
各地で数日以上滞在して、世界遺産以外もしっかりと堪能しての12日間。
- ザグレブ(2泊)
- プリトヴィツェ(移動日の昼間)
- スプリット(2泊)
- ドゥブロヴニク(3泊)
- ザグレブ(3泊)
- ザグレブ滞在中に日帰りでスロベニア
移動手段
1〜4の移動: 高速バス
4〜5の移動: 飛行機
5〜6の移動: 車
1.ドゥブロヴニク旧市街(イタリア語名 ラグーサ)
この記事ではまずドゥブロヴニク旧市街を紹介。
ドゥブロヴニクは「アドリア海の真珠」と言われる美しい街が見どころ。
http://tabbythecat.hatenablog.com/entry/2017/09/16/142804
クロアチア観光は、
ザグレブからドゥブロヴニクへ向かって観光しつつ南下する
というのが効率的で定番となっている。
ボスニア・ヘルツェゴビナを通るルート
陸路でザグレブからドゥブロヴニクに行くにはボスニア・ヘルツェゴビナの小さな街「ネウム Neum」を通ることになる。
その理由はドゥブロヴニクが飛び地になっているからだ。
▲高速バスで移動した際に各地点を記録したもの。ルートが想像しやすいと思うので掲載
ドゥブロヴニクの歴史
- ローマ帝国以前から存在する街で、昔はラグーサ共和国という名前だった。
- 沿岸部で交渉スキルが高く、海洋貿易で栄えており、塩や鉱石が街を豊かにしていった。住民みんなが億万長者!
- 結果、教育や医療が無料に。孤児院も作られた。
- ドゥブロヴニクは現在も学校や研究所など、教育が盛ん(豊かさを表す象徴的な事柄。生きることに一生懸命だとなかなか教育に力は注げない確率が高いと思うので)
- 近隣諸国の中で、いち早く奴隷貿易を廃止
- 1806年にはナポレオンの軍隊からの攻撃で降伏
- 1600年代には大地震に遭い、1991〜1992年はユーゴスラビア人民軍から攻撃される。
- 何度も苦難に遭い、その度に建築物が傷んでいるが、復旧と街並の保持に努めてきた
なぜドゥブロヴニクは飛び地になったのか
ドゥブロヴニクは飛び地だから、「ザグレブからドゥブロヴニクへ陸路で移動する場合、ボスニア・ヘルツェゴビナに一回入る」と書いたけど、その理由について。
1699年にラグーサ共和国は領地の一部をオスマン帝国に売ったのだ。
なぜか?
オスマン帝国 VS ベネツィア軍の戦いに巻き込まれることを防ぐため
それがドゥブロヴニクが飛び地になってる理由であり、ボスニア・ヘルツェゴビナでネウムが唯一アドリア海に面している理由。
ボスニア・ヘルツェゴビナ、ネウムのガソリンスタンドから休憩中に撮影したネウムの街
ドゥブロヴニクの発音
現地の人は、「ドブロブニク」と言わない。
「ドゥブロ」と略して言ったり、
「ドゥブロヴ(←ここまでかなり早口)ニーク」と言う。
言いづらい場合は、ドゥブロ(ドゥがアクセント)と言えば通じる。
wiki引用
ドゥブロヴニク(クロアチア語: Dubrovnik、イタリア語: Ragusa、ラテン語: Ragusium)は、クロアチア、アドリア海沿岸のダルマチア最南部に位置する都市及び基礎自治体で、ドゥブロヴニク=ネレトヴァ郡の郡都である。
ボスニア・ヘルツェゴビナの唯一の海港であるネウムが回廊状態で分断しているため、クロアチア本土とは陸続きではない(→飛び地)。
ドゥブロヴニクは歴史的に海洋貿易によって栄えた都市で、中世のラグーサ共和国はアマルフィ、ピサ、ジェノヴァ、ヴェネツィアなどと共に5つの海洋共和国に数えられ、アドリア海東側では唯一のライバルである都市国家はヴェネチア共和国だけであった。巧みな外交術と豊富な富に支えられ15世紀から16世紀にかけてはとくに発展している。1970年代、恒久的に戦争による破壊から守るために非武装化されたが、1991年のユーゴスラビア崩壊に伴う紛争でセルビア・モンテネグロ勢力によって7ヶ月間包囲(ドゥブロヴニク包囲)され砲撃により多大な損害を蒙った。
1600年代にあった大地震では5000人ほど亡くなったそうだ。
ドゥブロヴニク旧市街の中には、地震と修復に関する展示もあった。
旧市街を囲む壁の上から撮影
宮崎駿さんの「魔女の宅急便」や「紅の豚」に出てくる街並を思わせる。
このオレンジ屋根の景色ばかりが注目されがちだけど、旧市街には歴史を感じさせる美しい建造物がたくさんある。
歴史を知ってから行けば何倍も楽しめる。
ピレ門をくぐって旧市街へ入ってすぐのメインストリート「プラツァ通り」の左手に大きな教会がある。
その中に「クロアチア最古の薬局」がある。
14世紀初めから現在まで営業されている。
なんという老舗!
ちなみに開店は朝早くからお昼頃まで。
化粧品が観光客に人気だ。
ピレ門
▼合わせて読みたい
ピレ門まで徒歩数分のホテル紹介
旧市街散策にぴったり。
クロアチアで泊まったホテルをレビュー!ドゥブロヴニク編こ - タビィ旅ブログ
街のメインストリート、プラツァ通り
メインストリートに人がいないのは冬季だから。
夏は人酔いするぐらい混雑する大人気の観光地だ。
クロアチア最古の薬局がある教会
▼こちらが教会入口を入ってすぐにあるクロアチア最古の薬局。写真右側の扉の場所だ。
▼ファサードが美しい
わたしにとって、真冬のドゥブロヴニクはまさにドラマ「GAME of THRONES」(ゲームオブスローンズ)の世界だった。
ちなみに2017.11にはシーズン8撮影中だそうだ。
羨ましい…!
▼旧市街の外側から撮影
▼ゲームオブスローンズのショップもあるけど冬季はクローズド。
Winter is coming....(ドラマのキーワード)
要塞の雰囲気。
街を囲む壁は入場料を払うと歩いてまわれる。
砲台やのぞき窓があって要塞感がたっぷり。
願わくば、ドゥブロヴニクへ行く際はゲームオブスローンズを是非観てからいって欲しい。
エキサイト度アップ間違いなし。
こんなところに絶景カフェ。
夏季はかなり混みそうな場所。
ところで椅子は片付けないで大丈夫なのか。
夏はドゥブロヴニクにある港から近隣の島々へ行ってリゾートが楽しめる。
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