日本人が死ぬまでに行かない確率99%、とも言われるスロベニア。
実際行ってみると、日帰りでは時間が足りないと感じるはず。
イタリアやオーストリアまで行くなら少し足を伸ばしてスロベニアにも行かないともったいない!
私たちはクロアチアからスロベニアへ日帰り旅行をすることにした。
▼ザグレブからスロベニアへの日帰り旅行の概要(費用や移動手段など)はこちらの記事から
日帰り旅行の方法
ザグレブからスロヴェニアへの日帰り旅行の方法として私たちはプライベートツアーを選択。
プライベートツアーのメリット
- 車移動が快適(クロアチアもスロヴェニアも氷点下の世界。車は暖かい)
- お任せで至れり尽くせり(国境越え、入場券購入、時間配分)
- 言葉が通じない不便さが解消される(英語のガイドさんが現地の人とのやり取りをしてくれる)
- 解説が聞ける
- 些細な疑問に答えてくれる
なぜスロヴェニアへ行ったか
そもそもなぜスロベニアへ行くことにしたか。
クロアチア旅行のスタートとしてザグレブに2泊し、
その後プリトヴィツェやスプリット(2泊)、ドブロブニク(3泊)へ行った。
最後にザグレブで3泊。
再びザグレブに2泊、というのは3つの理由からだった。
- 飛行機の遅延などのトラブルを見越して余裕のあるスケジュールにしたかった
- 最初の2泊は大晦日と元旦なので、もしかしたら満喫できない可能性があった。最後の3泊ではお店などもオープンし、楽しめるポイントが変わっているかもしれないと考えた
- 気分次第ではザグレブから日帰り旅行で少し遠出することも可能だから
ドブロブニクからザグレブへの飛行機は悪天候のため半日遅延したけど、一応予定どおりの日にザグレブに到着。
2度目のザグレブは1度目に比べて人が増えて活気があった。
元日はしまっているお店も多かったためだ。
▼最高に美味しかいクロアチア料理のお店
体力も充電したし、少し遠出してみよう、とスロヴェニアへ行くことに。
スロヴェニアでの目的地
✔️ブレッド湖とリュブリャナ
✔️ポストイナ鍾乳洞とリュブリャナ
ブレッド湖、ポストイナ、リュブリャナの3つ全てを1日で網羅するのは距離の問題があり難しいため、上記の2パターンで検討。
▲ブレッド湖(ドラクエに出てきそう)
ブレッド湖は写真を見ると綺麗そうで行きたいんだけど、プリトヴィツェで綺麗な湖は見たし諦めるかどうするか、と迷っていた。
ポストイナの鍾乳洞も興味があるけど、日本でも見ることが出来るし…と迷っていたそのとき、「ちょっと見て」とスマホの画面を見せられた。
…!!楽しそう…!!
灰色のラインのところをミニ電車で行き、
赤いところを歩いて探検するらしい。
めちゃくちゃ大きい洞窟で地底都市感がそそるし、何よりミニ電車…!
楽しそうだ。
postojnska-jama(ポストイナ洞窟)の公式サイト
▼現地からもネット利用で問い合わせや予約をスムーズに
ツアー当日
ガイド マックスとの出会い
6時半に起きてホテルの朝ごはんを食べる。
8時フロントへ行くと、ドライバー兼ガイド(英語)が既に迎えに来ていた。
大きな身体に優しそうな顔。そして朝から声が非常に大きく元気いっぱい。
名前の発音が難しく、覚えられない。
自ら「マックスって呼んで」と本名とは全然関係ない
ニックネームを教えてくれたので、
以降マックスと呼ばせてもらった。
▼左端がマックス(ツアー会社公式サイトより)
車に乗ってすぐ、食事はどうする?何か買って持って行く?
飲み物と軽食持ってかなくていい?としきりに聞かれる。
さっき食べたし、水筒に紅茶持ってきたから大丈夫、と答える。
でも「この先お店があんまり開いてないよ、ニューイヤーだから。大丈夫?」とまた聞かれる。
なんだかよくわからないけど、親切なんだろう。
再びさっき食べたよ、と答える。
国境は大混雑
マックスは凄く気にして説明してくれた。
「バケーションだから混んでる。みんな寒いから暖かいところへ外出するんだ。」
慣れていても寒いのか。
こちらとしては、混雑で遅れるのは仕方がないし、
そんなに気にしなくて良いのに、と思った。
でも、もしこれが高速バスで何を言っているかわからない
クロアチア語の車内アナウンスしか無ければ「いつ着くんだろう」
と不安になっていたと思うので、
やはり現地ガイドがいるのは精神的に楽で良かった。
マックスは凄く大きな声で抑揚たっぷりでよく喋る。
ねずみ小僧のプレジャマ城へ
プレジャマ城(プレッドヤマ) Predjama castle
◆所在地: 6230 Predjama, スロベニア
◆入場料: 大人13.80ユーロ
ポストイナ鍾乳洞へ行く途中、
休憩するかちょっとお城に寄り道するかどちらにする?
とマックスが提案してくれた。
ポストイナ鍾乳洞との距離は約9キロなので、ついでに寄ると良いと思う。
現在のプレジャマ城は1570年にルネサンス様式で再建されたもの。
ルネサンスだかなんだか知らないけど、こんな場所にお城作るなんて凄い。
寝ぼけながら聞いていたので不確かだけど、
日本で言うねずみ小僧みたいな、
泥棒だけど良い人的な男が洞窟に城を作って
最終的にトイレで殺された、ってマックスが言っていたと記憶している。
が、夫に聞くとこうだった。
15世紀の城主エラゼムの話。
騎士だった頃に貴族から財宝を奪い貧しい人に
分け与える義賊としても知られていた。
当時支配していたのは、オーストリア帝国。
エラゼムは友達の名誉を汚されたことに怒って
帝国軍の司令官を殺したらしい。
帝国軍に命を狙われることになって逃げ込んだのがプレジャマ城。
帝国軍から兵糧攻めにあうけど、実はプレジャマ城には
入り組んだ鍾乳洞があって、
そこから外への抜け道があったおかげで長い間生き延びた。
でもオーストリア帝国に買収された家来に裏切られて死んだ。
トイレはお城の唯一の弱点(場所的に)。
トイレはお城の外側の角っこにあって今も存在する。
わたしの記憶、大筋では合ってたな。
お城の中、奥の鍾乳洞は見学可能。オーディオガイドあり。
時間が無いので諦めた。
外から見ていると、時折鐘の音が鳴る。
マックスが「鐘を鳴らしたら願い事が叶うって言われていて皆鳴らすんだよ、迷信ね、迷信。」と笑いながら言った。
▼景色に調和する土産物屋さん
▼歩いていたらあった謎のクマ
ポストイナ鍾乳洞 地底探検へ!
再び車に乗り込み、ポストイナ鍾乳洞へ向かう。
プレジャマ城からは9キロ程なので直ぐに到着。
Postojna Cave
◆所在地: Jamska cesta 30, 6230 Postojna, スロベニア
◆入場料: 25.8ユーロ(クレジット利用可)
◆日本語音声ガイドあり
◆フラッシュ撮影は禁止(生き物がいるから)
ポストイナ鍾乳洞(ポストイナしょうにゅうどう)は、スロベニアのポストイナ近郊にある鍾乳洞である。島洞窟、黒洞窟、ピウカ洞窟、マグダレナ洞窟等と合わせた洞窟システムの総延長は20km以上で、スロベニアで最長である。
(中略)
日本からは有栖川宮威仁親王夫妻(1889.12.24)、小松宮依仁親王夫妻(1894.4.3)、高松宮宣仁親王夫妻(1930.12.31)が訪れている
ホライモリという目のない両生類が生息した小さな水溜りがあり、その姿を見ることができる。ホライモリは皮膚が肌色のため類人魚とも呼ばれ、何も食べなくても1年近く生きる。
引用元:wikipedia
秋篠宮殿下と紀子様も行った模様。公式サイトに載っていた。
▼池が凍っているせいで泳ぐスペースが狭そう。ていうか、泳がず立ってるよな。
色々な所に描かれるホライモリ。猛プッシュ。
入場券をマックスが買いに行ってくれる間にトイレを済ませ、少し待つ。
観光客がたくさんいる。お土産物店もいくつかある。
▼夏はこんな感じ。緑が綺麗。
ミニ電車には、ガイドの都合上、2つのグループに大きく分けられて乗る。
ヨーロッパ系とそれ以外だったか、なんだか忘れたけど、内部を歩いてするときにガイドしやすいように、ということだと思う。
音声ガイドは日本語。内部のツアーは英語。
日本語のリーフレットあり。
しばしマックスとはお別れ。
1列に2人ずつ座って出発!遊園地のアトラクションみたいな雰囲気!
鍾乳洞をゆっくり見ながら行くのかと思いきや…
めっちゃスピード出る!!!
狭い箇所もグングン通り抜ける。
けして立ち上がってはいけない。
頭をぶつけたら、すりおろされるぞ。
通年10度程度の鍾乳洞内。
夏なら寒く感じるのだろうけど、真冬の1月は暖かく感じる。
寒くないってステキ…
歩いて探検
途中で電車を降りて、ガイドさんについて歩く。
お触りとフラッシュ撮影は禁止。
好き放題する人がいたからガイドさんがめっちゃ怒ってた。
▲めちゃくちゃデカイ。色の違いは含まれる物質の差。白い鍾乳石は「ブリリアント」っていう名前が付けられている。
▲地底なのに!コンサートホールと呼ばれる大きなスペース。 実際にコンサートをすることもあるらしい。声が凄く響く。生き物びっくりしないかな?
ここには土産物屋もあり、マグネットを購入した。
▲背景の鍾乳石は写真のめちゃくちゃデカイ鍾乳石
コンサートホールには電車乗り場がある。
来た時に降りた場所とはまた別。
歩くのは終わりでこの電車に乗って外へ戻る。
来た時とは別の線路。
またまためっちゃ速い。笑える速度。
鍾乳石を見るのは主に歩いている時で、電車に乗っている間はざっくり見る感じ。
アトラクション的で面白かった!
行き方・お得なチケット情報の記事
首都リュブリャナへ
12時からのアドベンチャーツアーを満喫して14時前。
ちょっとお腹が空いたけど、とりあえずリュブリャナで食べるところ探そう、と思いつつマックスと合流。
車で約53キロ、40分ほど走る。
真冬のヨーロッパは日がすごく短い。
15時前だけどなんとなく明るさに欠ける。
時間の問題で駆け足の観光。
基本的に建物の中には入らずに外側から観光。
▲ナポレオン(なんかジョジョみたい)
ザグレブとはまた違って落ち着いた雰囲気
扉の飾りが可愛い!
出た、ドラゴン。川沿いにいた。
マックスがドラゴン伝説を説明してくれていた。
ヒョロヒョロだけど、やたら猛々しいドラゴンよりも
アーティスティックで良い感じ。
▼フランシスコ会の受胎告知教会
Prešernov trg 4, 1000 Ljubljana, スロベニア
綺麗!
花より団子
リュブリャナ城も観光スポットの1つだけど、時間が無いので省略。
マックスが、ケーブルカーで上がるか、何か食べるかの二択を迫ってきたのだ。
どちらかといえば、何か食べるように勧めていたように思う。
確かに昼ごはんを食べていないし、お腹は空いた。
ということで、省略することにした。
人気のカフェへ行く
腹ペコなので、ガッツリ食べたいけど、マックスおすすめのカフェへ行った。
Cacao
所在地: Ljubljana, Petkovškovo nabrežje 3, 1000 Ljubljana, スロベニア
ケーキか… なかなかの空腹時のケーキはピンとこない。
でも仕方ないから選ぶ。
マックス、出発した時からご飯買っていかなかた良いか、
とやたら聞いてくれていたな。食事の時間は無いとふんでいたのか。
マックスは店員さんと朗らかに話している。
よく来るのかな?とも思ったけど、たぶん違う。
ホテルに迎えにきた時もホテルのスタッフと楽しげに話していたし、
元々気さくないい人なのに違いない。
ケーキについても色々説明してくれる。親切なガイドだ。
それにしても、マックスもケーキを選んでいる。
もしかして、一緒に食べる?
食べるんだね。
ケーキは美味しいし、店員もにこやかでフレンドリー。
お店の中は大学生らしき若者がたくさん。
雰囲気が良い。
ザグレブはそんなに皆ニコニコしていなかった
(感じが悪いわけではないけど)
比べるとリュブリャナの方が朗らか。
国民性?
近くても地域によって雰囲気違うことってある。
たとえば広島の人はオープンで明るいけど、
島根の人は人見知り?みたいな感じ。
駆け足で散策する
▼聖ニコラオス大聖堂
Dolničarjeva ulica 1, 1000 Ljubljana, スロベニア
時間が無くて入れず!フレスコ画が凄く綺麗と評判。入ってみたい!
▲ジョジョチック
▼なんですか貴方は、な奴。
▲出た、ドラゴン。
▲出た、ドラゴン(見つけられるかな?)
▲出た、ドラゴン。
マックスいわく、このドラゴンにはストーリーがあるらしい。
簡単に言うと、作る時に口の中を赤くするか否かで揉めたらしい。
全部緑でいこうってことになったんだけど、
赤くしたい派の人がある日酔っ払って勝手に赤く塗ってしまったらしい。
だからよく見ると口の中に赤い塗料が付いている。
お酒って怖い。
キモ面白いモニュメントなど
▲もはや、ジョジョ通り越してベルセルク。キモ面白い。
▲うんこのオブジェ。上からうんこ投げ捨ててた歴史から。面白い。
▲うんこアップ
▲金色の上の奴、どういう感情でそんな顔なのか
「リュブリャナーーーァァアァァァアッ!」って言ってるかも。
夕焼けの街並み
綺麗〜!
ザグレブへ戻る
ここでタイムアップ!
18時前、ザグレブへ戻ることに。
2時間弱の道中、わたしはずっと寝ていた。
ガイドのマックスはサービス精神旺盛で親切だった。
それはともかく、ザグレブに着くと雪が積もってるー!
寒い寒い!マックスとさよならをして、
イェラチッチ広場前で熱々ファーストフードを食べる
まとめ・感想
ザグレブから片道2時間かかるにも関わらず、
これだけ詰め込んで観光出来たのは、マックスのおかげ。
あと、食事抜きのおかげ。
個人旅行の人は、スロヴェニア弾丸旅行をするなら
個人ガイドを頼むのがお勧め。
プレジャマ城、ポストイナ、リュブリャナの三箇所の中で
最もしっかり楽しんだのはポストイナ鍾乳洞かな。
リュブリャナも美しくて、雰囲気が良くて、
とても印象深いけど、建物1つ1つまでは見られなかったことが残念。
(時間的に仕方がない)
もしまた行く機会があれば、その時はリュブリャナをもっと満喫したい!