正月休みのチュニジア旅行記2
関空から20時間超をかけて辿り着いたホテルを紹介
ホテルの選び方
①複数都市を移動してその都市で宿泊する
②チュニスを基点に日帰りで他の都市に出かける
滞在日数が短いし荷物を抱えて移動に体力を費やすのを避けたかったから②の過ごし方に決めたうえでホテルを決定した。
選んだのはHOTEL ROYAL VICTORIA
所在地:5 place de la Victoire, Port de France, Tunis 1001 チュニジア
TEL:+216 71 320 066
公式サイト:http://hotel-royalvictoria.com/
空港からホテルへの行き方
タクシー乗車時間は約20分。国際空港は市街地から遠かったり不便なことがあるけど、チュニス・カルタゴ国際空港は市街地からあまり離れていないので助かる。バスはあるかもしれないけど情報がなく到着直後に聞き回ってバスを探すのは難易度が高い。電車はないのでタクシー必須だと思う。空港からBOLTでタクシーに乗り、ホテルへ向かった。途中で海が見えて、かつてカルタゴが船で地中海を往来していたことに思いを馳せる。
▽空港とチュニス市街地(ホテル周辺)の位置関係はこんな感じ
*BOLTの使い方
チュニジア版UberのBolt!アプリで安心タクシー配車 - タビィ旅ブログ
タクシーではホテルの名前ではなく、ホテル前にある有名な史跡でありランドマークであるBab El Bhar(※)を行き先として伝えたのだけど、Bab El Bhar前は三差路で車と人で雑然としていてタクシーの乗り降りには不向き。ということで少し手前で降りた。2~3分歩いたらBab El Bharが見えた。
※Bab El Bharはチュニジアの首都チュニスの旧市街メディナ(世界遺産)の入口にある古い城門。この城門の知識がないのと、まわりのごちゃごちゃ具合のおかげで趣はあまり感じない。
城門の奥には小さい広場がある。そして上の写真の右側に写っているのがHOTEL ROYAL VICTORIAだ。
▽城門奥にある広場。噴水がある。元日のお昼過ぎでもお店は開いているし、人の往来もある。
▽画像右側がホテル。ホテル左側建物との間にある路地はメディナのお店が並ぶ。黄色い看板にはFast Foodの文字。ローカルのファストフードが買える。
旧市街メディナ入口という立地はどうだったか
★★★★☆
”地元の雰囲気が味わえる”
メディナ(旧市街)が目の前にあり夕方までは常にかなり活気がある場所。フランス通りの目の前でもある。目の前のお店以外にも数分歩けばローカルフードのお店もあるし、ピザ屋やスーパーもあり、ホテルを一歩出ればすぐにチュニスの街の雰囲気が味わえる。
*美味しいグリルチキンや激辛ローカルフードがテイクアウトできるお店
*ホテル近くで行った美味しいラムが食べられるお店
メディナには馴れ馴れしく話しかけてくる客引きもいるので要注意。夫は一人で夜にメディナの客引きに連れられてコーヒーを飲み、謎の香水?を勧められて無駄な時間を費やしたせいで私がお願いしたコーヒーを買い損ねて帰ってきた…楽しみにして空腹のまま一人ホテルで待ってたのに…。思い出したら腹が立ってきた。キィー!馴れ馴れしく話しかけてくる人に付いていくなら覚悟が必要だ!
シディブサイドなど他の観光スポットに泊まるのも悪くはないけど、やはり旧市街はどこへ行くにも便利でタクシーもすぐに来てもらえるしメトロの駅もすぐ近くにあるので旅の基点としてちょうどいい。
日中ほかの場所へ出かけて夕方にホテルへ戻る日々だったため、チュニスのメディナで買い物や散策をロクにしておらずいまいちメディナ目の前だからこその便利さは堪能できなかった。
ラム肉専門店や美味しそうな朝食がある店など、行きたいレストランがメディナの中にたくさんあったけどタイミングがあわず行けなかった。
新年でお店の多くが閉まっていた(らしい。夫談)ことと、スケジュール的に日中ほかの場所に行くことが多かったから。メディナへは地元の人たちが買いものに来ている様子だったし、活用できればもっと便利さを感じたかもしれない。
ホテル周辺は夕方以降はやや閑散としてちょっと不安な感じがあるので、気軽にぷらっと外食しに行く気になりづらかった(夜は寒かったせいもある)。19時以降はほとんどお店は開いていない感じ。近くのスーパーに行ってもホテルの部屋へ持ち帰って食べられるような物はあまり置いていない。
品ぞろえ豊富なカルフールは徒歩20分程の場所にある。
▽ルート
一番のメインストリートは新市街の中心地ハビブ・ブルギバ通りなので、夜飲みに行きたい人や賑やかな方が好みの人はそちらの近辺に泊まった方が良さそう。ちなみにハビブ・ブルギバはチュニジアの初代大統領の名前。
外観と部屋の様子
★★★★☆
想像より大きな建物で、しかも何とも言えない派手な印象の建物。
フロント前のソファスペース。色合いが可愛い。
フロントでチェックインを済ませ、木の扉を手動で開ける古びたエレベーターに乗った。手動扉のエレベーターはクロアチアやニューヨーク、イスタンブール等でも遭遇してきたけど、その中でも上位のボロさ。ガコンガコン音を鳴らしながら動く。4人乗ったらギュウギュウ。
廊下を通って・・・
高さのある大きな扉(画像は中から撮った扉)。
入るとこんな感じ。
洋風だけどところどころイスラミック。突き当りにはベッドルーム。スーツケースを広げても余裕がある広々した部屋で良かった。
まずは、入ってすぐの右側扉を開けるとあるバスルーム。
洗面台の装飾がかわいい。
水洗トイレと・・・
バスタブ&シャワー。広々。
次はベッドルーム。シングル×2。
安っぽいスプリングベッドで寝心地はよくない。とはいえ、普通によく眠れるし許容範囲内。もっと悪いベッドのホテルもあるし。
エクストラベッド?がもう1つ。
△カーテンが当たりまくってるし、ここで寝るの嫌だなぁ…
窓があって明かり取りにはなるけど景色は何も見えない。ホテルの別の部屋の窓と壁が見える。メディナや広場が見えたらもっと良かったと思う。
快適さ、設備
★★☆☆☆
ベッドの右側には大きなクローゼット。
扉はちゃんとしているけど、中は素のままの板が使われていて指で強めに撫でたらササクレが刺さりそうなクオリティ。そこに直置きで布団が適当な感じで詰め込まれている。苦笑い。収納スペースが多いのは嬉しい。
一通り整っていたので特に文句はないのだけど、寒さがちょっときつかった。
エアコンが微妙でMAXにしても朝晩冷え込み、寒くてたまらず、クローゼットから布団を出したところ、髪の毛が付いている&使用済感があったため別の布団を持って来てもらった。布団をかぶっても全然寒い。
寝る時は部屋着以外に、スーパーメリノウールのインナーを上下着て更にウルトラライトダウンを着たが寒かった。もし冬に泊まる人は温かい部屋着と靴下を持って行くことをお勧めする。
アメニティはシャンプー、コンディショナー、ボディミルク、石鹸、綿棒などが置いてあって、毎日きちんと補充してくれる。
※海外のホテルは歯ブラシがないので持参すること。
お風呂やトイレなどの水回りは特に不満なし。広々としたバスルームで温かいお湯は出るし、水圧もバスタブの排水も問題ない。気持ちよく過ごせた。水に関しては不安があったので私は歯磨きの最後はミネラルウォーターでうがいして水道水が口に残らないようにしていた。
部屋には無料のミネラルウォーターとグラスを置いてくれている。 飾り気なしの剥き出しのボックスティッシュが珍しい気がした。
チュニジアンな朝食
★★★☆☆
メディナ内に行ってみたいレストランがあったけど、タイミングが合わず行けなかったので、ホテルのブッフェスタイルの朝食を食べてみた(宿泊料は朝食込)。ブッフェに並んでいるのはチーズやサラダ、豆、ハムなどオーソドックスなもの。
可愛い内装。実際見ると木造にペイントで安っぽいけど、写真で見るとイイ感じ。
△夫チョイスの朝食。豆類が多い。
△わたしチョイス。お皿の左下のひし形の物体はチュニジアの揚げ菓子。右上の小さいお皿に入っているのはデーツ(なつめやし)。デーツもお菓子も素朴な味。
△このお菓子は、「マクロウド」といって、デーツのペーストをクスクスなどの原料であるセモリナ粉の生地に包みんで揚げ、蜂蜜で甘く味付けしている。街中を歩いているとよく売られている。ゴマ付きだったり、バリエーションがある。
△こちらは名前不明。マクロウド同様揚げられていてシロップか蜂蜜の味付けですごく甘い。遭難した時に食べたらパワーがみなぎりそう。
料理やサラダの味付けはシンプルで、豆が美味しいと思った。
ここで非常に残念だったことは朝食後に飲んだコーヒー。信じられない不味さで一口しか飲めず。物凄く臭いお水にコーヒーの風味を付けました、という味。周りのヨーロッパ人達が普通の顔をして飲んでいたことに驚いた。内なる動揺を抑えて飲んでいたのかもしれないけど、頑張っても飲めそうになかったので申し訳ないが諦めた。
すごく残念だったこと
部屋にポットがないこと。外で美味しいコーヒーが簡単に手に入ればポットは必須ではないのだけど、上述のとおり、ホテルのレストランには人生で味わったことのない酷く不味いコーヒーしか無く、美味しいコーヒーのお店は19時頃には閉まるのでなかなか買えない。ポットがあればインスタントコーヒーが作れるのにな・・・と何度も何度も思った。
ちなみにホテル内に限らず適当な売店で買うと死ぬほど不味いコーヒーにあたるので水のせいかな、と予想している。
ホテルで役立つ最強おすすめアイテム
6台同時に急速充電可能な充電器
特におすすめなのはAnker Power Port。6つポートがあるだけじゃなく出力が60Wで充電もスピーディー。また自宅でならコンセントプラグタイプも使っているけど、旅行の時はコードタイプなのが便利なポイント。変換プラグに直接充電器を差し込むタイプだと凄く重くなって海外のゆるゆるコンセントから抜け落ちそうになってしまう。コンセントの位置が低すぎたり遠すぎることも多いのでコードタイプが◎
▽このタイプ本当におすすめ(自宅でも2か所の充電ステーションに使用中)
急速充電可能な変換プラグ
変換プラグも高出力でUSBポートが複数付いているものを最近は使っていて、そちらもとても便利。
▽他の製品より少し重いけど高出力が良い
まとめ
優・良・可、でいうと「良」
スタッフはフランクで愛想も良く居心地は良かった。遠出するにも基点として便利だったし、カラフルな内装も印象的で良かった。
高層階や価格の高い部屋に泊まればまた印象は違うかもしれない。ただ、あの古さからすると私たちは低層階(4階)だったおかげでシャワーを快適に使えたのかも?とも思う。勝手な想像だけど高層階だと水圧低かったり排水が悪かったりのマイナートラブルはあるかもしれない。
*つづき|到着日でも観光できる!小休憩してから出かけました