冬休み最後のアクティビティとしてロードバイクをレンタルして、大阪箕面市の勝尾寺に初詣してきました。
勝運ダルマで有名な勝尾寺
勝尾寺オフィシャルサイト
http://www.katsuo-ji-temple.or.jp/
入口。玄関の石、ご立派!
勝尾寺の歴史と思想
奈良末期727年に創建。1000年を超える歴史!
いろいろとお寺の名前も変遷しておりますが、「彌勒寺」と名乗ったりして、思想はミロク信仰。
弥勒信仰とは・・・彌勒菩薩さまが、お釈迦さまの教えに漏れてしまった人々も救ってやろうということで、56億7000万年後に現世に下生して皆を救済するんだ、というもの。
恒星である太陽の寿命があと44憶年ぐらいと言われているので、太陽が超新星爆発でイッてQしてから13億年ぐらい経過したときですね。
その頃に人類が存続していたら、すでに地球はもちろん、太陽系からは脱出しているだろうと思われ、弥勒菩薩さんも宇宙コロニーか、はたまた別の星かまで救いにきてくれるわけです。
あるいは輪廻して人間じゃない畜生になっていたとしても。
これは確かにすごい。マジ末法思想。
ご利益
といいつつ、「勝尾寺」自体のキャッチーなご利益は現世利益です。
平安時代、寺の祈願パワーがかなりすごくて、朝廷の清和天皇もこのお寺の祈願で病が治った。
「あなた方の『いのる』コマンドは王である私の権力を超える!勝・王・寺と名乗り給え!」
それからというもの、源氏、足利、徳川、と時の覇者が祈願にきたそうな。
その先の運命はそれぞれだったわけですが、現在も勝負ごとの時には「勝ちダルマ」をGETしてみんなで願掛けをして、成功を期するわけです。
私はパワースポットという言葉がなんだか安っぽくて嫌いですが、お寺自らパワースポットと呼ぶような場所もあって、勝尾寺もコンパクトな中で盛りだくさんのご利益でございます。
交通アクセス
私は大阪市内から自転車で行きましたが、車での訪問の他、
千里中央からのバス、阪急箕面駅からハイキングしたりなどなど行き方はいろいろある模様。
さすが初詣シーズンだけあって車がたくさん到来していました。
車・バスがメインでしょうね。
大阪駅→地下鉄御堂筋線で千里中央→バスで勝尾寺 だと約1時間程度です。
境内の案内
◆山門
本堂及び仁王門 (山門)は豊臣秀頼により再建されたもの。
門前のさい銭箱からすでにダルマ。
もののけ姫のこだまのように、敷地内の各所に点在しています。
謎のスモークが妙にUSJ感を出してます!
人が少ない寺社仏閣では枯れた感じに風情を感じますが、メジャーどころはテーマパーク的な演出が家族連れを楽しませます。
イスラムのモスクも形が色々あるわけですし、日本の寺社仏閣も場所ごとのニーズに応じていろいろと対応しなければいけませんね。
道々で縁起物の販売をしています。
先に進んだ階段でも延々とお店が並んでいてどんだけ~と思いますが、売り子さんたちが明るくて丁寧な感じなのでガツガツした印象はうけず、逆に縁日感があってよかったです。
販売小屋の裏はこんな感じで灯篭がならんで涼やかです。
シーズン外だと、もうちょっと気楽にしっとりと見て回れそうですね。
◆勝ちダルマ奉納棚
ダルマ祭り。ダルマツリ。ダルマチア。
願いが叶ったダルマを奉納する場所なので、ここに並んでいるダルマたちはバトルをサバイブしたエリートたちです。
「勝」以外許さんという感じの圧力が強い!
カテ・・カテ・・カテ・・・!!!
◆本堂
人のサイズと比較すると、けっこう大きな本堂だとわかるかと思います。
正面に列ができていたのですが、両脇はすいていました。
先頭の状況がうかがい知れないと無意味な列もできてしまうものですね。
このダルマたちの目!
厄払いしてくれるところ
厄ばらい三宝荒神社は日本初の荒神社。
荒神というのは台所の神様。
江戸時代、ある旗本の娘さんの白髪がお祈りパワーによって黒髪になるなど、こちらも奇跡を数々起こしてきたのだった。
すごいけど、利益が個人的すぎて。
「これで村が良くなった」とかそういうエピソードも掘れば出てくるでしょうか。
◆大師堂(四国八十八カ所お砂踏み)
弘法大師を祀っているのですが、ここはツルセコスポットです。
四国八十八ヶ所霊場から持ち帰られた砂を踏むと、現地でお参りした事と同じ功徳があります。
で、この大師堂で八十八か所巡りを完結できるわけです。
忙しい人々の時短欲求を満たしますね。
スマホでワンタップ祈祷までいくと儀式感が薄いので、
一つずつ踏みしめるという面倒くささは、ちょうどよいですね。
◆本堂の近くの鐘
鐘の前には人が並んでいました。というのも、一突きさせてもらえる!
かなり並んでいたので諦めましたが。
鐘周辺には、よく見ると審査員的にダルマがたくさん並んでいます。
ブラバンで言うところのパーカッションに属している連中だと思います。
◆水掛け観音堂
水かけ観音は、水子や幼くして亡くなった子たちの冥福を祈る観音。
どの寺でも水子関連の場所には無念のストーリーを感じて手を合わせてしまいます。
魂に平穏あれ!
◆いい景色
本堂を抜けると景色が見渡せます。
冬枯れのこの時期でも緑いっぱい。他の季節は気持ちよさ倍増でしょうね。
晴れてよかった!
◆弁天堂
池の渡橋を通っていくと弁天様の社に到達します。
弁天様はインドのサラスヴァティが仏教に取り込まれて日本にもやってきたわけですが、神仏習合な日本での弁天様の扱いは、仏教寺や神道・民間信仰の神社などけっこうお家がバラバラです。
人間もSRC免震マンションに住む人もいれば、木造平屋もいるし、そのようなもんなんでしょうかね。
◆鯉池
池にはたくさん鯉がいるぞ!
◆二階堂
ここ行きそびれた~!ミスりました。
本堂よりもっと上に登ったところに二階堂というところがあったそうです。
法然上人に関わりがあって、像も置いているとのことで見逃してしまいましたね。
◆お土産類
入口には大きな茶屋があって、お土産購入、トイレ、軽食休憩などもできます。
ダルマの置物だけじゃなくてストラップとか、地域の特産物などが置かれています。
特にダルマの手ぬぐいは色んなデザインがあって、けっこう心惹かれましたが、
ハンドタオルとかにも展開してくれたら、生活での使い勝手がいいんですけどね!
そういえば、ダルマちゃんシリーズの絵本もお土産に並んでいます。
昔、家にあったのは「ダルマちゃんと天狗ちゃん」だったんですが
猛烈に記憶に残っているのは、善意で検討違いな手助けをしてくれるお父さんへの
だるまちゃんのこの表情。
良かれと思ってやってもらっているので、反応に混乱しますよね、
クリスマスプレゼントが「思ってたんとちがう」っていう時のような感情。
勝尾寺については以上です。
大阪市内のロードバイクレンタルについて
Globalwheels road bike rentals
以前に琵琶湖でレンタルバイクの魅力にはまりましたが、冬季シーズンはお休み。
大阪市内でレンタルできるところはないかと探したところ、天満橋近くでGlobalwheels road bike rentalsというサービスを発見。
良かったのは、
- 費用は手頃(昔よりは値上げしているそうですがそれでも1日4000円でひとまず必要なものは借りられる)
- 問い合わせへのレスポンスも早く、人当たりも良くフレンドリー
- お勧めのルートもすぐにスマホにシェアしてくれました。ありがとう!
自分でのルート検索だったらあまり面白くない道だったと思いますが、走りやすいサイクリングロードや、見所・走り所があるコースを混ぜてシェアしてくれました。 - レンタルできる時間がけっこう長い。公的なところは9~17時というのが多いですが、けっこう相談に乗ってくれる。今回も朝8時に借りて18時までレンタルで組みました。(実際は17時に返しましたけど)
今のところは日本人よりもオーストラリアなど外国人のお客さんの方が多いそうですが、オーナーたちは日本語も全然問題がないのでお勧めです。
グローバルウィールズの口コミをトリップアドバイザーで読んでみる
今回借りたのはスコットのスピードスターというバイクです。
ヘルメットやライト、サドルバッグも標準レンタルに含まれています。
(サドルバッグ内に、施錠ワイヤーとか、パンク対応キットなどが入っています)
運動不足奴がレンタルバイクでヒルクライムはさすがにしんどい
箕面駅から勝尾寺に至る道はロードバイク乗りの間ではヒルクライムの鉄板ルートだそうで、それがどんなもんかという試しの気持ちもありましたが、タビィと違って普段から運動してるわけではないため、私は体力がありません。
登りは傾斜がキツくなると堪えきれず押して歩きました。
結果、登りの4分の1ぐらいは押して歩いたんじゃないでしょうか。
平地はどれだけ長距離でもあまり問題なさそうな感はあったんですが、坂ってきついですね。
でも、下りは本当に気持ちよかった!
ナビがあるにも関わらず余分なルートも通っているんですが、面白かったです。
次回は、嵐山か神戸か奈良か和歌山か、いずれか。
いずれ海外でも長距離のライディングをしたいですね。
他のレンタサイクル記事
琵琶湖
奈良
ドイツ
タビィ夫でした。