チュニス~ドゥッガ遺跡の行き方、帰り方
チュニスからドゥッガ遺跡までの行き方
①チュニスの北バスステーション
②北バスステーション→テブルスーク(バスで約2時間・約200円)
③テブルスーク→ドゥッガ(ルアージュ※・往復TD25:交渉次第)
※ルアージュ=乗り合いバス
②のバスでは日本のように「次はテブルスークです」等とアナウンスがないので、自分たちでGoogle Mapを見つつ降りるタイミングを見計らうか、運転手さんに「ドゥッガへ行きたい」ではなく、「テブルスークで降りたい」と言っておくことをお勧めする。
わたしたちはドゥッガへ行きたいと伝えていたので、テブルスークから結構離れた場所で降ろされた。Nouvelle Dougga(ヌーヴェルドゥッガ)という街の前。この停留所からドゥッガ遺跡までは2.5kmほどの場所で、ぱっと見は周りに何もない。
ちょうど1台だけルアージュがいたから助かったけど、いなかったら歩くことになるところだった。飲み物など買いたい場合などもテブルスークで買わないと見つけるのが大変なので要注意。
▼詳細はこちらの記事から
ドゥッガからチュニスへの帰り方
① ドゥッガ遺跡→テブルスーク(ルアージュ)
②-1 テブルスーク→チュニス 北バスステーション(バス)
②-2 テブルスーク→チュニス(ルアージュ)
注意点
①ドゥッガ遺跡で客待ちのルアージュはいない。乗ってきたルアージュの運転手さんに迎えにきてもらうこと。
②‐1 バスの本数が少ない。最終のバスは16:10発。乗り遅れないことはもちろんだが、乗客が多すぎて乗せてもらえないことがある(私たちは乗れなかった)。
以下2つの方法で乗り損ねるのを回避すると良い。
- 余裕を持って早いバスに乗る
- テブルスークではなく、1つ前のバス停(※)から乗る
※停留所名はわからないけど、Nouvelle Douggaの街の前なので、もしかしたらNouvelle Douggaという停留所なのかも?私たちが往路で降ろされたバス停で待っていれば乗れるはず。テブルスークで15~20人以上順番待ちをしていたが、半分以上の人が座れず、さらに4人くらい乗れずにはじき出された。1つ手前のバス停からなら乗れる&座れるはず。
②‐2 ルアージュにも種類があり、短距離用ルアージュでテブルスークからチュニスへ帰ることは出来ない。ウィラーヤ(アラビア語: ولاية , Governorate,県)を越えるための免許(資格?)が必要とか。中長距離用ルアージュを捕まえられるかは運次第。
テブルスークからチュニスへのバス
バス会社:Sntri
公式サイト:Horaires des bus interurbain
チュニスへ帰るバスは1~2時間おきにしかない。ドゥッガ遺跡を観光して日帰りするなら、14:20発、15:10発、16:10発が妥当。
実際の行程
ドゥッガ遺跡からテブルスークまで
往路に乗ったルアージュの運転手さんに13:30にドゥッガに迎えに来てテブルスークまで連れて行ってね、と約束していた。金額は往復で25チュニジアディナール(約1,000円)。
短距離のルアージュが1.3チュニジアディナールであることを考えると金額は高いけどタクシーのような使い方をさせてもらうので仕方ないと思う。
9:30から4時間ほど観光したあと、ルアージュに乗るために約束の場所へ向かう。
約束の場所に着いたらこちらから運転手さんに電話することになっていた。
1月なのに日なたは日差しが強くてコートを着ていられずリュックにしまって歩く。
ルアージュの運転手さんと約束している送迎地点は、下の地図の黄色いポイントの場所。(地図を拡大してからポイントをタップorクリックすると見やすいです)
ちなみにテブルスークからルアージュで行く場合はチケット売り場付近にある駐車場から入場、観光開始すると思う(上の地図の右上にある青いポイントがチケット売り場)。
私たちのようにテブルスークの次のバス停からルアージュをつかまえた場合はDar jdoud douggaというレストラン付近の駐車場から入場する。
14:00頃に送迎ポイントに到着。まだ時間は早いけど運転手さんに電話する。お互い言葉がわからないが、とにかく、あのアジア人から電話だ!ということは伝わったらしい。
しばらくおとなしく待つ。
駐車場の隣は畑等があり、鶏が放し飼いされていた。
普通に道を横切る鶏。写っているバスはおそらく団体客を乗せてきたであろうバス。運転手さんらしき人は駐車場のスタッフの男性と談笑している。のどか。
夫がレストランにトイレを借りに行った。私も行きたかったがどんなトイレか不安なので我慢することにした。ドゥッガ観光の序盤、ミネルヴァ神殿(Temple de Minerve)から訪れた尿意は我慢したままだ。
何か来た・・・
なかなかの速度で迫りくる。
羊!
こちらに見向きもせず歩いて行く羊。
とおじさん。
かわいい。おじさんが乗ってるのは何?ポニー?ロバ?おじさん重そうです。
写真の奥にリビコ・プュニック廟(Libyco-Punic Mausoleum of Dougga)が見える。
その後、14:30頃ルアージュが来てくれて、約10~15分でテブルスークに到着。
テブルスークでランチ
テブルスークでルアージュを降りた場所はチュニス行きバスに乗る場所の近くだったから安心して、お昼ご飯を食べられる場所を探す。朝からお菓子しか食べていないのでお腹ぺこぺこ。
15:10発のチュニス行きのバスに乗りたいと思っていたので近場の店を探すが、なんとなく閑散としている。
チュニジアのファーストフード
ほぼ選択肢がなく、結局バス停のすぐ目の前にあるお店へ。
軽食屋さん。店内にいた女子高生?みたいな女の子が注文を取ってくれた。店主の娘かな?と思ったけど、普通に帰って行ったので単なる常連客なのかもしれない。
ツナバーガーと、チキンバーガー。付け合わせにフライドポテトとオリーブの実が付いてきた。値段は忘れたけどかなり安かったと思う。ちらりと見えている赤いソースのようなものは、ハリッサ。見た目に反して激辛だけど、適量だったのでスパイシーで美味しかった。
ニンニクやオリーブオイルが入っていて美味しいので試してみてほしい。
途中でバスの時間が迫ってきたので諦めて、次のバスに乗ることにし、ゆっくり食事をした。15:10発の次は1時間後の16:10発。
チュニス行きのバス停へ
食後のんびりした後、そろそろバス停で順番待ちしよう、と外へ。
お店を出て道路を反対側に渡るだけ。どこがバス停かはわからないけど、みんなが何となくバラバラと集まっている雰囲気の場所に混ざった。
▼このお店周辺
20人近くの人が待っている。綺麗に列があるわけではないし、バスの扉がどの辺りに来るのかもわからない。まぁ適当に待っていれば大丈夫だろうと気軽に過ごしていた。
16:10頃大きなバスがやってきて、待っていた人が扉に向かって一目散に押し寄せた。
が、すでに座席はいっぱいでほとんどの人が車内に立つことに。ギリギリ乗れるか乗れないか、という瀬戸際だったおじさんは怒鳴り散らして無理矢理乗り込んでいた。
クロアチアのザグレブ空港で悪天候のため飛行機が止まって丸24時間以上待ちぼうけになったときにキレ倒していたイタリア人男性を思い出して虚無に襲われた。
私たちはというと、頑張るべき時(?)に虚無に襲われた結果、大勢をぎゅうぎゅうに詰め込んだバスに無理して乗ることが出来ず置いてけぼりに。残されたのは私たちと1人の日本人男性を含む5~6名ほど。
グイグイ行くのもしんどかったし、乗れなくてもどうにかなるだろう、と楽観的だったこともある。(夫はヤバイと気づいていたらしい)
ルアージュに声をかけまくる
チュニスへの長距離バスはもう来ない。タクシーも全くいないのでルアージュに乗るしかない。バス乗り場の近くにルアージュの停留所があるので、来るルアージュ全てにチュニスへ行くか聞いてまわった。検討の余地もない感じで「行かない」と断られる。
同じくバスに乗れなかった日本人男性も同様にルアージュに声をかけてまわっているが、これまた同じく断れている。どんどん気温が下がって薄っすら日が陰りだし、帰れないかも、と焦り始める。
Sntriのチケットオフィスを発見
道向かいにSntriのオフィスを発見した。どのみちバスは終わったので意味があるかはわからないけど、どうすればよいか相談したくてチケットオフィスへ並んでみた。
▲地味に看板が出ている
並んでいるすきにルアージュがたまたま来たら乗り損ねてしまう。暗くなってきたしヤバイなぁ・・・最悪この付近でホテルを探すしかない、と考えながら、道路を気にしてチラチラ見ていると、通りかかったルアージュに日本人男性が声をかけている。期待薄で眺めていると、こちらに声をかけてくれた。「乗れますよ!」
チュニスへみんなで出発
チケットオフィスに並んでいたフランス人カップルと私たち、日本人男性、の5名でルアージュに乗り込んだ。みんな焦っていたので、乗り込んだ瞬間「良かった~」と顔を見合わせた。いやー、良かった。20~30分あたふたしていたと思う。焦ったので体感時間は1時間ぐらいだった。
道中、ガソリンスタンドに寄ってガソリン(軽油?) を運転手さんが購入しトランクに積んだりするロスはあったものの、ルアージュはガンガンかっ飛ばして進んだのでチュニスの北バスステーションに到着したのは18時頃。私たちが乗れなかったバスより5~10分早く到着した。BOLTでタクシーを呼ぼうとしていたら、行きしなに遭遇した日本人二人組に再会した。私たちが乗れなかったバスに乗っていたらしい。テブルスークでは見かけなかったので、おそらくDouggaの近くのバス停から乗車したのだと思う。
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ドゥッガ遺跡観光注意点まとめ
・タクシーは使えない
チュニスで便利に活用していた配車アプリBOLTは郊外では使えず、タクシーを呼ぶことが出来ない。テブルスークの街中、ドゥッガ付近、タクシーは全く走っていなかったので、これから行く人はタクシー利用は選択肢から排除した方が良い。
・最終バスでテブルスークからチュニスへ帰る計画はNG
帰れなくなる危険性あり。できれば朝早起きして、早めに観光して、余裕をもってバスに乗った方が良い。
・気軽に飲み食いできる場所が少ないので、お水や食べ物を持参しておいた方が良い。
・帽子、サングラス必須。寒暖差が激しいので季節に応じて体温調整できる服を忘れずに。ストールなどもあると良いかも。最後にルアージュで一緒だった日本人男性は体調を崩したらしく、チュニスに着いたときフラフラしていた。
・ドゥッガ遺跡内の地図や案内は、ガイドブックでは不十分で何を見ているのかわけがわからない。事前に紹介を読んで、理解しながら観光するとより楽しいはず。
こちらを見ながら行くのもおすすめ!
▼円形劇場、サターン神殿など
チュニジア旅行記9 | day3‐2 日帰りで世界遺産ドゥッガ遺跡 - タビィ旅ブログ
▼カエレスティス神殿、貯水場、ミネルヴァ神殿など
チュニジア旅行記10 | day3‐3 日帰りで世界遺産ドゥッガ遺跡 - タビィ旅ブログ
▼キャピトル、リキニアの浴場、風の広場など
チュニジア旅行記11 | day3‐4 日帰りで世界遺産ドゥッガ遺跡 - タビィ旅ブログ
おまけ
野良猫がいたので、残したチキン(ハリッサのかかっていない部分)をあげた。(猫がいたらあげようと思ってペーパーナプキンに包んで持っていた)かわいい。元気でね。